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2009年02月12日
M&A ]
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 国内大手のゲーム会社スクウェア・エニックスは英国現地法人のSQEX LTD.を通じて、同地の有力ゲーム会社Eidos.plcを買収することを発表した。買収価格は1株あたり32ペンス、発行済み株式全株でおよそ110億円となる。スクウェア・エニックスは全額を、現金にて支払う。
 今回の買収提案は友好的買収で、Eidos 株主の過半数が承認し、かつ承認株主の保有する株式が75%を超えることで成立する。スクウェア・エニックスは現経営陣から買収提案の賛同を得ているだけでなく、既に発行済株式の13%の株主から賛同を受けているほか、株式の20%を保有するワーナー・ブラザーズ・エンタテインメントからも賛成の確約を得ているとしている。

 Eidosは、1990年に設立された英国のインタラクティブ・ゲーム会社で、『トゥームレイダー』、『ヒットマン』、『デウスエクス』などの人気作品を保有している。また、英国だけでなくヨーロッパ各国や米国に販売網を保有している。
 年間の連結売上高は1億1900万ポンド(およそ150億円)、連結純資産は1億2000万ポンド(およそ150億円)である。買収金額は純資産を割っている。しかし、これは同社が2008年の連結決算で1億3600万ポンド(およそ170億円)の損失を出すなど経営不振に陥っていたためである。
 スクウェア・エニックスは、Eidos のヒット商品とスクウェア・エニックスグループの製品が統合されることで、インタラクティブ・エンタテインメント業界におけるスクウェア・エニックスグループの世界的地位が強化されるとしている。Eidosを自社グループに加えることで、その豊富なゲームソフト資産の活性化を目指す。

 スクウェア・エニックスは手元資金が豊富なゲーム企業で、これまでそうした資金を国内外でのM&A戦略に用いるのでないかとみられてきた。スクウェア・エニックス自身も、ゲーム業界で世界的なプレイヤーとして生き残る、そのためにはM&Aも有効な手段と表明してきた。
 このため今回の買収についての違和感はない。また、景気後退期の買収については、世界的な株価下落で、企業価格が下落している影響が大きいと見られる。

 スクウェア・エニックスは今回の買収にあたって、買収価格はこれまでの株価に90%から260%(株価算出方法にて変動)という大きなプレミアムを乗せている。第三者的には大判振る舞いの買付価格にも見えるが、むしろこれは昨年から続く英国経済の不振により、株価が本来の企業価値を大きく下回る状態が続いているためとみられる。
 また、英国ポンドは、昨今の円高傾向の中でも、特に対円で下落率が大きい。一年前からの下落率は40%を超え、為替の変動だけでも英国企業には割安感がある。

 ゲーム関連企業はグローバルに見ても、M&Aの活発な業界である。しかし、これまで日本企業は保守的な傾向や円安などもあり、そうしたM&Aに加わることはなかった。
 世界経済の不振は日本のゲーム会社にも大きな影響を与えている。しかし、日本のゲーム会社は世界的に見れば財務体質の優れた傾向にある。また、国内市場の閉塞感があり、円高と株価下落による海外企業の割安感も強まっており、海外事業の拡張志向は強まっている。さらに業績不振の海外エンタテイメント企業には、非中核事業の部門売却を計画しているところも多い。スクウェア・エニックスだけでなく、今後日本のコンテンツ関連企業による海外の企業買収は増加する可能性が高い。

スクウェア・エニックス http://www.square-enix.com/jp/
Eidos.plc  http://www.eidos.com/

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posted by animeanime at 2009.02.12
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