検索

clear.gif

120_600_2.jpg

120_600_2.jpg
 第8回
 クールアニメ
 マーケティング・ヒストリー (4)
  「宇宙戦艦ヤマト」=前編



120_600_2.jpg

120_600_2.jpg
カレンダー
バックナンバー

2008年12月29日
米国 ]
clear.gif

 米国のポップカルチャー情報のICv2の調べによれば、北米マンガ市場での2009年のマンガ出版点数(日本マンガに北米、韓国のマンガスタイルの作品を含む)は2008年を10%程度下回る見通しである。ICv2は出版社の現在の2009の発刊予定1224点と、2008年の実質出版点数1356点前後とを比較して、今回の予測を行なった。
 また、2008年についても、年初は1731点あった出版予定は実際には1356点しか発刊されてないともしている。この結果2008年も、2007年の実績である1486点を下回る。

 出版点数の動向よりも市場の動向をより示す販売高でも、2008年第4四半期が前年比でマイナスになった模様だと伝えている。第1四半期から第3四半期までは堅調に推移しているため通年ベースの売上動向は不明であるが、北米のマンガ出版が転機を迎えつつあることは確かなようだ。
 ICv2は通年ベースの売上高とその増減については、2月にニューヨークで開催されるニューヨークコミコンに合わせて発表するとみられる。

 北米のマンガ出版点数は、その増加ペースが市場の成長を大きく上回っているとして、かねてより北米のマンガ市場の問題点として指摘されていた。この状態が続くと出版社の一タイトルごとの平均売上高が減少し、ビジネス上は不採算となるタイトルを多く抱えることになる。出版社の経営に対する影響は大きい。
 このため2008年のマンガ市場が引き続き拡大しているならば、出版点数の減少はマンガ出版社の経営にとっては望ましい。また、市場が過当競争からより健全な市場に調整されたためと言える。

 しかし、問題は、出版点数の減少の理由が、一部の出版社の経営体力の低下によるものであることだ。かつて、北米マンガ市場の最大手であったTokyopopが、今年大幅なリストラを行い出版点数を大きくカットした。中小の出版社でも同様のケースが見られる。
 市場成長期の積極姿勢が裏目に出た。このため市場では、有力作品を抱えるVIZメディアやデル・レイなどに売上が集中し始め、出版社の二極化が進んだとみられる。

 また、出版点数の減少は北米市場におけるマンガ出版の多様性を弱めることにもなる。こちらはビジネスでなくマンガ文化としての問題である。さらに出版点数の減少は別の問題も引き起こす。
 アニメDVDの市場で問題になったファンによる自主翻訳であるファンサブに相当するスキャンレーションが、英語圏のマンガ市場にも急激に広がっている。
 スキャンレーションは、日本国内で発売されたマンガを未許諾で翻訳し、インターネット上にアップロードするものである。ファンサブと同様に、翻訳出版されない作品のスキャンレーションは許されるとの認識がファンサイドに強い。しかし、未翻訳のスキャンレーションと同時にライセンス済のスキャンレーションも拡大している。
 出版点数の減少は、こうしたスキャンレーションを行なうファン達が自身の行動を正当化する言い訳に使われる危険を持っている。

ICv2  http://www.icv2.com/
Projected Manga Releases Down in 2009

clear.gif
posted by animeanime at 2008.12.29
clear.gif
トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://animeanime.jp/blog/mt-tb.cgi/2783

clear.gif
コメント
clear.gif