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 第8回
 クールアニメ
 マーケティング・ヒストリー (4)
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2008年11月17日
インターネット ]
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 テレビ東京は世界的に人気の高いテレビアニメシリーズ『NARUTO』を、国内のテレビ放映と同時に海外向けにインターネット配信することを決定した。月極め有料会員に対して、日本での放送終了後、約1時間で英語字幕付きのインターネットストリーミング配信を行う。
 サービスは米国サンフランシスコに本拠地のある動画投稿共有サイトであるクランチロール(Crunchyroll)の技術を利用し、2009 年1 月8 日放送分から開始する。また、クランチロールは、テレビ東京のサービス開始に伴って、現在自社サイトの中で数多く見られる著作権者に未許諾の動画投稿受付を全面的に停止する。
 今回の提携でクランチロールは、『NARUTO』の有料放送開始から7 日後に自社のウェブサイトで広告をつけた無料の配信を行う。

 テレビ東京によれば、2009 年1 月8 日からの配信地域は北米を中心に日本以外の全世界となる。放送条件の整った地域から順次視聴を可能にしていく。
 ビジネスモデルには番組広告ではなく、有料の会員制度を用いる。会員は高画質で番組を視聴できるほか『NARUTO』以外にも新作を含む複数のタイトルを配信するとしている。会員制度の仕組みや料金、ラインナップなどの詳細は現在検討中としている。

 配信サービスを行うクランチロールは、米国でアニメを中心としたアジアコンテンツ配信に特化した動画投稿共有サービスを提供している。
 今年初めに米国のベンチャーキャピタルから出資を受けたのを機会に、ライセンス契約による日本のアニメ作品の配信も開始している。現在は、東映アニメーションやGDH、オーガニック、ディレクションズなどが作品を提供している。
 しかし、一方で同サイトは、日本のアニメやドラマなど著作権者に未許諾の違法投稿動画が大量にアップされ、放置されていることが問題として指摘されている。今回のテレビ東京とクランチロールの提携は、クランチロールによる違法コンテンツ投稿の受付停止を伴っており、同社のビジネス方針の全面的な変更でもある。

 現在、日本のアニメは海外で人気とされる一方で、海外でのDVD販売が急激に落ち込んでいる。また、北米地域ではテレビ放映枠の減少など、放映事業の苦戦も目立つ。
 この大きな理由として、日本でのテレビ放映と現地でのリリースに大きな時差があることが指摘されている。インターネットを利用して最新情報が手に入る一方で、正規のリリースがないため、結果としてインターネット上の違法投稿動画が利用されている。

 今回の『NARUTO』での試みは、これまで必要とされながらなかなか実現の出来なかった日本と海外の番組同時リリースを実現するものである。海外ビジネスを考えるうえでは画期的なものである。
 インターネット上の違法動画の問題のかなりの部分を解決出来る可能性がある。特に世界的に人気の高い『NARUTO』を最初に利用することは、新サービスの起爆剤になる。

 新サービスのパートナーとして、これまで違法動画の投稿を積極的に黙認してきたクランチロールを選んだことは意外に映る。しかし、同社が優れた技術を保有することを評価したものであると言えるだろう。
 また、『NARUTO』のコンテンツを提供することで、違法動画の投稿受付停止につながったのであれば、結果としてこちらも大きな成果だと言える。

テレビ東京 http://www.tv-tokyo.co.jp/
クランチロール(Crunchyroll) http://www.crunchyroll.com/

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posted by animeanime at 2008.11.17
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