|
財団法人日本映画テレビ技術協会は、映画・テレビ制作の優れた技術や開発を顕彰する第61回技術開発賞と第7回の映像技術賞の授与を行った。2007年・第7回の対象は2006年12月1日から2007年11月末までになる。
このうち作品に対する顕彰を行う映像技術賞と映像技術奨励賞にはアニメ部門も設けられ、昨年映像技術に大きく貢献したアニメ作品が挙げられている。
映像技術賞を受賞したのは2作品、劇映画部門が『鉄コン筋クリート』STUDIO 4℃のCGI監督坂本拓馬氏とテレビアニメ部門は『やさいのようせい/N.Y.SALAD』のN.Y.SALAD製作委員会である。
共に2DアニメのテーストをCGアニメーションの技術を多用することで独自の魅力を放っている。日本のアニメの技術の可能性を十分に発揮した作品と言えるだろう。
映像技術賞奨励賞劇映画部門では、ストップモーションアニメーョンの『こま撮りえいが こまねこ』とフル3DCGアニメーション『ベクシル 2077日本鎖国』が選ばれている。3Dとストップモーションと対象的な作品が選ばれ、日本のアニメーション制作の幅の広さが表れたかたちである。
さらに、奨励賞ビデオパッケージ部門では、サンライズ・エモーションスタジオの『FREEDOM』森田修平監督と『新SOS大東京探検隊』の小久保将志CGI監督が受賞をしている。両作品は、3Dの技術を用いながら、日本アニメが得意とする2Dアニメのテーストを取り入れた試みで注目されている。
日本のアニメ制作現場では、現在3DCGアニメーションの制作に対する関心が高まっている。一方で、米国のピクサーに代表されるフル3DCGアニメーションとの差別化の模索も続いている。
そうした中でこれらの作品は、今後のアニメ制作技術の進むべき方向に示唆を与えるものばかりである。映像技術賞の目的とする映画・テレビ制作優れた技術や開発の振興に相応しいものとなっている。
また、映像技術賞VFX部門劇映画には『どろろ』(株式会社リンクス・デジワークス 浅野秀二、鹿住朗生)、映像技術奨励賞VFX部門劇映画には『蟲師』(株式会社スペシャルエフエックス スタジオ、古賀信明)とマンガ原作作品が選ばれている。
マンガ作品の自在の表現力を映像化するにあたっては、映像制作の最先端の技術取り込みが、積極的に行われている様子が窺われる。
財団法人日本映画テレビ技術協会 http://www.mpte.jp/
第7回映像技術賞受賞作品(アニメーション・VFX関連作品一部抜粋)
映像技術賞
VFX部門
■ 劇映画 『どろろ』
株式会社リンクス・デジワークス 浅野秀二、鹿住朗生
アニメ部門
■ 劇映画 『鉄コン筋クリート』
STUDIO 4℃ 坂本拓馬
■ TVアニメ 『やさいのようせい/N.Y.SALAD』
N.Y.SALAD製作委員会
映像技術奨励賞
VFX部門
■ 劇映画 『蟲師』
株式会社スペシャルエフエックス スタジオ、古賀信明
アニメ部門
■ 劇映画 『こま撮りえいが こまねこ』
株式会社ドワーフ 合田経郎
■ 劇場映画 『ベクシル 2077日本鎖国』
株式会社東京放送 松野忠雄
■ ビデオパッケージ 『FREEDOM』
森田修平
■ ビデオパッケージ 『新SOS 大東京探検隊』
小久保将志
(上段:作品名、下段:受賞者)
関連サイト
鉄コン筋クリート公式サイト http://www.tekkon.net/
やさいのようせい/N.Y.SALAD公式サイト http://yasainoyousei.jp/
こま撮りえいが こまねこ 公式サイト http://www.komaneko.com/
ベクシル 2077日本鎖国 公式サイト http://www.vexille.jp/
FREEDOM-PROJECT http://freedom-project.jp/
新SOS 大東京探検隊 公式サイト http://www.tokyotanken.com/
|