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 第8回
 クールアニメ
 マーケティング・ヒストリー (4)
  「宇宙戦艦ヤマト」=前編



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2008年03月15日
ファイナンス ]
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 アニメ制作・マンガ出版のIGポートは、3月14日の取締役会の決議で、自己株式の収得を行うことを発表した。今回の決定で、IGポートは上限1500株(発行済株式3.06%)、また株式取得価格1億2000万円を上限とした自己株式の収得を平成20年3月17日から平成21年2月28日まで行う。
 IGポートによれば今回の決定は、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためである。

 実際には、低迷する同社の株価対策の面も強い。マッグガーデンと合併する前のプロダクション I.Gの株価は上場直後には100万円を超える株価をつけたこともあった。しかし、現在の株価は65000円(2008年3月14日終値)となっている。
 IGポートの業績は上場後も安定した収益を続けているため、現在の株価は昨今の日本株式全体の低迷とコンテンツ関連株、新興市場株からの投資家離れに影響に受けている面が強い。
 自社株買いを行うメリットは、1株あたりの利益を拡大させ、また市場における買付が行われることで株価の下支え効果があることである。特に大株主が多く、流動株の少ないIG株については、そうした効果が期待出来る。

 さらに、同社の純資産倍率(PBR)が0.83倍と解散価値を下回っていることも大きい。手持ちの現金で株価を買い取ることは、1株あたりの株価価値を大きく高めることになる。
 PBRの1倍割れは、会社の事業を停止して資産を売却した時に、その売却資産額の合計が株式総額を上回る状態である。
 IGポートは、平成20年5月期中間決算でみると、現預金だけでも15億円以上の余裕資金があるキャシュリッチな会社である。この金額は同社の時価総額約32億円のおよそ半分にも達しており、PBR面でみた同社の割安感は強い。

 さらにアニメ企業にとって最も価値の高い過去の作品のライブラリーを、IGポートは製作委員会などの出資金、映像マスターとして資産計上する。しかし、IGポートは昨年、映像マスターの原価償却の年数を1年間に短縮したばかりである。
 つまり、IGポートが抱える数々の人気アニメの作品権利は、財務諸表上はほとんど資産に計上されていないことになる。こうした映像作品の権利の見えない価値を加えると、同社の資産から見た現在の株価の割安感はさらに強くなる。
 財務の健全性に加えて、同社は利益の振幅の激しいコンテンツ関連企業のなかで安定的に収益を生み出している。アニメ関連企業のなかでは、手堅い経営で知られる会社だけに、今回の同社の決定は合理的な資本政策と言っていいだろう。
 
IGポート http://www.production-ig.co.jp/company/company/port/index.html

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posted by animeanime at 2008.03.15
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