|
大手ゲーム企業のスクウェア・エニックスは、1月25日に平成20年第3四半期(19年3月~12月)の決算発表を行った。連結売上高は前年同期比で7.1%減の1143億9300万円、営業利益は179億900万円(同8.9%減)、経常利益は173億5400万円(同14.2%減)といずれも前年同期を下回った。当期純利益は90億9500万円と前年同期並となった。
売上と利益の減少は、前年同期は『ファイナルファンタジー』シリーズなど大型タイトルの国内外でのヒットで業績が大きく伸びた反動もあるとみられる。
特に国内売上高が前年とほほ同じ1044億9400万円と堅調だったのに対して、海外での売上高減少が全体の業績に影響を与えている。北米、ヨーロッパ、アジアの3地域がいずれも前年同期比でマイナスとなった。北米地域の売上高は213億3600万円から90億4100万円に、営業利益が55億900万円から19億500万円と大きく減少したのが目立った。
こうした海外事業の業績のぶれは、事業の多角化が進んでいる国内に較べて有力ゲームソフト発売の有無への依存度が高いためである。スクウェア・エニックスは期初事業計画時より、今期の北米でのゲームソフトの売上が前年の615万本よりおよそ4割少ない355万本としていた。
事業ごとでは、ゲーム機事業、オンラインゲーム事業がいずれも減収減益であるのに対して、モバイル・コンテツ事業と出版事業、キッズ用カードゲーム「ドラゴンクエスト モンスターバトルロード」が好調だったその他事業が増収増益となっている。ゲーム以外の周辺事業の好調さが目立っており、事業の多角化が進んでいることを感じさせる。
また、タイトーの事業からなるAM等事業は、売上高は513億200万円と前年同期より9%減少したが、前年同期の営業損失から16億4000万円の黒字に転換している。
平成20年3月期の通期決算は残り3ヶ月となる。業績予想の変更はなく、最終的に売上高は前年同期並の1625億円、営業利益は210億円、経常利益は200億円と前年比で2割程度の減少、当期純利益はこちらも前年並みの120億円を見込んでいる。
スクウェア・エニックス http://www.square-enix.com/jp/
【平成20年3月期第3四半期連結決算】
売上高 1143億9300万円 (7.1%減)
営業利益 179億 900万円 (8.9%減)
経常利益 173億5400万円 (14.2%減)
四半期純利益 90億9500万円 (-)
ゲーム事業
売上高 345億4100万円 (14.3%減)
営業利益 87億5200万円 (36.7%減)
オンラインゲーム事業
売上高 94億9500万円 (10.2%減)
営業利益 47億 200万円 (5.9%減)
モバイル・コンテンツ事業
売上高 50億5400万円 (15.0%増)
営業利益 10億9200万円 (50.8%増)
出版事業
売上高 85億1400万円 (4.7%増)
営業利益 27億5500万円 (7.8%増)
AM(アミューズメントマシン)等事業
売上高 513億 200万円 (9.0%減)
営業利益 16億4000万円 (前年同期は7億5400万円の営業損失)
その他事業
売上高 66億1400万円 (102.4%増)
営業利益 24億1600万円 (86.3%増)
()内はいずれも前年同期比
|