|
アメリカの2大コミックス出版社マーベルとDCコミックスが、インターネット上で自社コミックスの違法コピーファイルのダウンロードサービスを提供しているサイトにコンテンツを削除するように警告した。
マーベルは『スパイダーマン』や『Xメン』などで知られるコミックス出版社で、DCコミックスは『バットマン』や『スーパーマン』などの作品を保有する。両社の作品で、アメリカンコミックスの市場の大半を占めている。
一方、警告を受けたのはZ-Cult FMで、同サイトはスキャニングでデジタル化したコミックスをファイル交換ソフトのBitTorrrentを通じて利用者に提供している。違法コミックスファイル交換サービスの大手サイトである。
今回マーベルとDCコミックスは、同時期に警告を行うことで歩調を合わせただけでなく、しかるべき対応が取られなければ、今後さらなる法的手段を取るとしている。
しかし、警告を受けたZ-Cult FMは、一旦はコンテンツの削除を行ったものの、その後は自らのサーバーが海外にあることを理由に、マーベル、DCと全面的に対決する姿勢を見せている。Z-Cult FMの見解によれば、彼らはコンテンツを保存したサーバーを海外に設置しているため、アメリカの法律には従う必要はないということである。
違法ファイルの交換は以前からされていた。しかし少なくともマーベルについては、本格的にネット上の違法コミックス対策に乗り出したのは、自社のビジネス戦略とも関係している。
マーベルはこの11月13日にマーベル・デジタル・コミックス・オンラインという、定額制で過去の作品も読み放題というデジタル・コミックスサイトを開始したからだ。オンライン上の違法ファイル交換は、こうしたマーベルの新しいビジネスと直接競合することになる。
しかし、興味深いのは、映像、音楽だけでなく、テキスト系のコンテンツさえ、いまや違法なデジタルコピーと無縁ではなくなって来ていることである。
またこうした本や雑誌をスキャンした違法ファイルは、日本のマンガについても無縁ではない。フルカラーでページ数も比較的少ないアメリカンコミックスに較べて、モノクロでページ数の多い日本のマンガはアップロードの手間が大き。しかし、実際にインターネット上には、スキャンレーションと呼ばれる海外のファン向けのマンガの違法ファイルは既に出回っている。
マーベル http://www.marvel.com/
DCコミックス http://www.dccomics.com/
|