湯浅政明監督「犬王」柄本佑、津田健次郎、松重豊ら第2弾キャスト発表! 世界初上映「ヴェネチア国際映画祭」Q&Aレポも到着 | アニメ!アニメ!

湯浅政明監督「犬王」柄本佑、津田健次郎、松重豊ら第2弾キャスト発表! 世界初上映「ヴェネチア国際映画祭」Q&Aレポも到着

湯浅政明監督が知られざる能楽師=ポップスター“犬王”を描くミュージカル・アニメ『犬王』の第2弾キャストとして、柄本佑、津田健次郎、松重豊らの出演が決定。さらに「第78回ヴェネチア国際映画祭」で世界初上映を行った湯浅監督のQ&Aレポートも到着した。

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  • 『犬王』キービジュアル(C)“INU-OH” Film Partners
湯浅政明監督が知られざる能楽師=ポップスター“犬王”を描くミュージカル・アニメ『犬王』の第2弾キャストとして、柄本佑、津田健次郎、松重豊らの出演が決定。さらに「第78回ヴェネチア国際映画祭」で世界初上映を行った湯浅監督のQ&Aレポートも到着した。

『犬王』は、監督・湯浅政明×キャラクター原案・松本大洋×脚本・野木亜紀子×音楽・大友良英の布陣で、650年以上続く舞台芸術・能の歴史に隠された知られざるポップスター“犬王”の姿を描く劇場アニメ作品。
古川日出男の『平家物語 犬王の巻』を原作としており、室町時代に人々を熱狂させた実在の能楽師・犬王と、そのバディである琵琶法師・友魚の友情が映し出される。

今回、第2弾キャスト情報が公開。
犬王を高く評価し後援したと言われる室町幕府第3代将軍・足利義満役は柄本佑、猿楽の一座の棟梁である犬王の父役は津田健次郎、壇ノ浦の漁村に暮らす友魚の父役は松重豊に決定。
さらに本作のカギとなる“古い面”の声を現役能楽師の片山九郎右衛門、谷本健吾、坂口貴信、川口晃平が担当。足利家の従者や公家たちなど脇を固めるキャラクターを石田剛太、中川晴樹、本多力、酒井善史、土佐和成らヨーロッパ企画のメンバーが演じることも発表に。


第78回ヴェネチア国際映画祭の様子
また、本作は「第78回ヴェネチア国際映画祭 オリゾンティ・コンペティション部門」に正式出品されており、現地時間9月9日14時頃に世界初上映を迎えた。
今年の「ヴェネチア国際映画祭」唯一の長編日本映画として選出され、湯浅監督は上映後の鳴りやまない拍手喝采の中、Q&Aに登壇して作品に込めた思いを語った。

『犬王』は、2022年初夏に全国公開。

<以下、コメント全文掲載>

足利義満役:柄本佑


高校時代松本大洋先生の漫画には大変にハマっていました。まさか先生の画に自分の声を吹き込む日が来ようとは。光栄でした。

犬王の父役:津田健次郎


能楽がアニメになる……しかも湯浅監督で! 一体どんな作品になるのか? 予想もつかない期待感のあるこの作品に参加出来る事がとても光栄です。アフレコの際に見た映像は、能楽がポップにエンターテイメントしてました。とても興味深い作品になっています。是非ご覧下さい!

以下、「Q&Aオフィシャルレポート」全文掲載>



 現在開催中の第78回ヴェネチア国際映画祭でオリゾンティ・コンペティション部門に選出されたミュージカル・アニメーション『犬王』がワールドプレミアを迎え、現地を訪れた湯浅政明監督が満場の喝采を浴びた。コロナ禍で定員が半分となったが、会場はソールドアウトとなった。

 本作は古川日出男による「平家物語 犬王の巻」(河出書房新社刊)を原作に、ロックミュージックなどを取り入れながら現代的にアレンジしたもので、脚本を野木亜紀子が、キャラクター原案を松本大洋が担当している。室町時代に実在した異形の能楽師・犬王と、平家の呪いによって盲目になった琵琶法師・友魚との友情、さらに二人が織りなす音楽とダンスの華々しいショーを通して、歴史のなかで忘れられたアーティストの姿を描く。
 会場では、エンドクレジットが流れ始めるなり拍手が巻き起こり、客電がつくと監督は立ち上がって拍手に応えた。その後も鳴り止まない拍手。音楽に合わせるように静かに体を揺らしながら湯浅監督は歓声に答えた。

 上映後のQ&Aに応じた湯浅監督は、「今日はこの映画を観に来てくださってありがとうございます。このふたりのような若者がかつていたことを知ってもらうために作品を作りました」と挨拶をした。さらに続けて、「当時は生まれたときに生まれた場所で、その人の運命が決まってしまう時代でした。そのなかで上に行くには武士として身を立てるか、芸術家になるかしかありませんでした。犬王のとても明るい性格で、まったく諦めずに自分の夢を実現しようとしているところに感銘を受けました。犬王も友魚も自分のやりたいことを実現させようとした。そんな姿を見ると、自分も周りに左右されず自分の生きたいように生きたいと、勇気づけられます」と語ると、会場に再び拍手が起こった。

 また犬王のルックを松本大洋の原案をもとに構築したことや、ユニークなロックオペラについて音楽を手がけた大友良英との制作プロセスなどを明かした。「現代的なロックをイメージしたのですが、それを琵琶の音を使ってやるというところで大友さんはとても苦労されたと思います。先に絵がほしいと言われ、ストーリーボードとムービーを用意して送りました。そして音楽が出来上がり、歌入れの時にはアヴちゃんに歌詞をまとめてもらい、森山未來さんへ歌唱提案もあり、大友さんのコーラスが追加され、現在のような形の歌になりました。昔の音楽から始まり、犬王が踊っているうちにそれが徐々に変わり、ダンスも『雨に唄えば』のようなものがあったり、いろいろなものが混ざっていきます。それに伴ってキャストの二人も70年代や80年代のロックミュージシャンのイメージを入れて歌ってくれてると思います」と語った。

 さらに犬王と友魚の友情について触れ、「誰かの理解者になってあげたい、誰か理解者がいた方がいい、そういう気持ちが込められています」と言った後、観客に向けて「どうか犬王と友魚の名前を覚えて帰ってください」と声をかけると、再び満場の拍手が起こった。

(C)2021 “INU-OH” Film Partners
《CHiRO★》
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