たつき監督新作「ケムリクサ」ってどんな作品? ストーリーや世界観を解説 | アニメ!アニメ!

たつき監督新作「ケムリクサ」ってどんな作品? ストーリーや世界観を解説

2月11日、『けものフレンズ』で一躍名を知らしめた制作プロダクション「ヤオヨロズ」による近況トークイベントが開催。ここで、たつき監督が過去に手がけたアニメ『ケムリクサ』のTVアニメ化が発表された。

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2月11日、『けものフレンズ』で一躍名を知らしめた制作プロダクション「ヤオヨロズ」による近況トークイベントが開催。ここで、たつき監督が過去に手がけたアニメ『ケムリクサ』のTVアニメ化が発表された。

【関連記事】たつき監督、新作TVアニメ「ケムリクサ」を発表! irodori自主制作アニメをTVシリーズ化!

『ケムリクサ』は、たつき監督の所属する自主制作アニメーション集団「irodori」が2010年から2012年にかけて公開したオリジナルアニメです。同「第24回CGアニメコンテスト」にて作品賞を受賞しました。
現在でも、Youtubeとニコニコ動画で視聴することができます。


ここではirodori版『ケムリクサ』がどんな内容なのか、ざっくりと見ていこうと思います。

■「虫」と呼ばれる異形と戦う少女を描いたSFアクション

2012年に公開されたirodori版『ケムリクサ』は、赤い霧に包まれた世界で、「虫」と呼ばれる異形と戦う少女たちを描いたSFアクションです。女の子が虫と戦う時に、タバコに似た武器を使います。それが「ケムリクサ」って呼ばれているんですね。

劇中では、凛(りん)というワイルドな女の子がケムリクサを使って戦います。長いマフラーをなびかせながら、咥えたケムリクサを吸うことで、拳にエネルギーを溜めてパンチ! さらにケムリクサを口から飛ばして虫を撃ち落としたり、ケムリクサを伸ばしてレーザーカッターのように切断したりと、ド派手に戦う姿がカッコイイ!

■荒廃した世界を描いた「終末もの」
なぜ凛たちが虫と戦っているのかというと、人間が生きつづけるために必要な水を、虫が容赦なく奪っていくからです。荒廃した世界で、限られた資源を求めて戦う人類。いわゆる「ポスト・アポカリプス」と呼ばれる、終末を舞台にした作品になります。
人類文明が終りを迎えたあとの世界を舞台にしている『けものフレンズ』と類似するジャンル。たつき監督の得意とする作風で、もう一度TVアニメが見られることになりますね。

■シリアスな世界観に対し、キャラは萌えのフルコース!
「シリアスなSF」と聞くと敷居が高い印象がありますが、そんなことはありません。律(りつ)と呼ばれているゆるふわお姉さんはネコ耳+シッポ姿で、語尾に「にゃー」をつけて喋ります。おっとりした口調も実に癒されるんですよー。

もう1人、いや6人いる「鳴(りな)/りなちゃんズ」も、ピンク髪のツインテールにメイド服をまとった元気っ子。アニメファンが大好きな要素がすべて詰め込まれている、萌えのフルコースですよ!

そんな彼女たちが、親しみやすい手描きを意識したトゥーンレンダリングの3DCGで描かれているのも特徴的。個人的には、ちょこまかと賑やかに動きまくる りなちゃんズが可愛さマックスです!

■“考察班”を生み出しそうな気になる謎が盛りだくさん
『ケムリクサ』には、気になる謎や設定がたくさんあります。

「りなが分裂して7人になったって、どういうこと?」
「なぜ虫は水を奪って、人間を攻撃してくるのか」
「記憶喪失の男性・わかばはどこから来たのか」
「ケムリクサを吸う凛に向かって、虫が『禁煙です』と警告を発している点」

これらについて、作中では説明されていません。膨大な設定をあえて解説せずに行間から匂わせる作風は、irodori作品の『傾福さん』『駅長さん』でも健在でした。

『けものフレンズ』でも、インターネットでファンたちが色々と考察していって、大きな盛り上がりを見せたことも記憶に新しいです。

不思議な謎を「チラ見」することで、いろんな想像を掻き立てられてしまいます。それが癖になり、作品をより深く楽しもうとする心構えになって、どんどん魅入られていく。これが、たつき監督作品に共通する、大きな魅力のひとつなのではないかと感じています。
TVアニメ版『ケムリクサ』はどういう内容になるのか。凛たちは活躍するのか、今からワクワクが止まりませんね!
《かーずSP》
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