気鋭のアニメ制作会社「絵梦(えもん)」日本本格参入から見えるものとは? 代表取締役・李豪凌が語る | アニメ!アニメ!

気鋭のアニメ制作会社「絵梦(えもん)」日本本格参入から見えるものとは? 代表取締役・李豪凌が語る

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気鋭のアニメ制作会社「絵梦(えもん)」日本本格参入から見えるものとは? 代表取締役・李豪凌が語る
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■インターネット企業・テンセントの資本力

――日本と中国でアニメーション制作のスピード感の違いは実感していますか?


中国も資本市場なのでスピードを要求されます。中国では投資したお金が少しでも早く形になってお金に還元されてほしい、という投資家の考えがあるわけです。一方で、私たち監督やアニメーターからするといい作品が作りたいのでじっくり時間をかけたい。我々は極力スピードを上げて制作すると同時に、長期的な投資が必要だと気づいてもらう努力をしました。2013年のショートアニメからはじまって3年。徐々に投資家の方でも短期の投資と、長期的な投資の両方が必要なんだと理解が広まっていって、今では長期的な投資にもちゃんと目を向けてもらえるようになりました。

――長期的な投資ではリターンも遅くなると思いますが、中国の投資家たちは何で回収しているのでしょうか。


大きいのはモバイルゲームです。あとはアニメ映画。そのどちらも同時に企画を進めたりもしています。モバイルゲームは中国で本当に巨大な市場となっています。テンセントはそこで回収します。

――絵梦は現在、テンセントが所有するIPを用いた作品を次々に発表しています。テンセントと組む利点はどのようなところにあるのでしょうか。


一番の強みはユーザー数です。テンセントは「WeChat(微信)」や「QQ」といったコミュニケーションアプリの開発元で、ユーザー数は中国一を誇ります。例えば「WeChat(微信)」のユーザーは中国に6億人います。

――おお、凄まじい数ですね。


一度に6億人に知ってもらい遊んでもらえる。すごい数ですよね。それは強みです。テンセントが運営している漫画サイトもそれだけのユーザーに訴えることができるわけですから、漫画家も集まってくるんです。
もうひとつの利点は長期的な商品開発を行っている会社である、というところです。テンセントは「QQ」をリリースしてからじっくり育て上げ、成功させた後、「WeChat(微信)」をリリースするなど堅実なんです。それはアニメや漫画に対しても同様で、長期的な投資をする思想や、巨大資本という基礎体力があるため、じっくり待ってくれる、というところですね。

■各スタジオとの連携を強化し"共同体"へ

――現在、日本で放送されている絵梦作品には、上海絵梦が制作したもの、東京絵梦が制作したもの、日本の別スタジオで制作したものとありますが、今後はどうなっていくのでしょうか。


今後は、国を超えて全ての関連スタジオを共同体として連携しながら作品作りをしていきたいと思っています。まだリンクを構築できていませんが、例えばアクションパートは中国のアクションがうまいアニメーターに描いてもらって、別のパートは韓国のチームに描いてもらう、といった形でやっていきたいと考えています。

――2017年は、絵梦をどのように成長させていきたいとお考えでしょうか。


日本でテレビシリーズの放送は継続してやっていきたいと思っています。特に企画から十分に準備を進めて。これまでを振り返った反省として、焦りすぎて制作スピードを上げすぎたことがあるんです。プロジェクトができあがってから声優さんを探し始めたりということを今までは行っていましたが、今後は企画段階でキャスト・スタッフふくめてそろえる。宣伝などもより効果的な方法を考え、長くいいものができるよう、スケジュール管理をしていく予定です。

また、ゆくゆくは社内の体制を整えて、日本にたくさんいらっしゃる優れたアニメーターさんと手を取り合って一緒にやって行けたらと思います。当初は京都アニメーションさんのように、チームで団結して作品を作る、ということをイメージしていました。まだまだ課題は多いですが、手厚い福利厚生としっかりした給料を用意してみなさんには協力していただきたいという気持ちは今後も変わらず持って行きたいと思います。

不慣れなところもありますが、日本のアニメ業界に受け入れて下さるよう、努力していきますので、どうかこれからもよろしくお願いいたします。

■ドキュメンタリー動画
「中国アニメスタジオ エモンの物語 ~さらに一歩先へ~」

[アニメ!アニメ!ビズ/animeanime.bizより転載記事]
《細川洋平@アニメ!アニメ!ビズ/animeanime.biz》
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