ゲーム映像配信の雄「Twitch」が日本進出 日本支部にインタビュー―人気配信者になる秘訣は? 2ページ目 | アニメ!アニメ!

ゲーム映像配信の雄「Twitch」が日本進出 日本支部にインタビュー―人気配信者になる秘訣は?

ゲームの映像配信プラットフォームとして大きな賑わいを見せている「Twitch」。スタッフ陣に「日本市場での戦略」から「人気Twitch配信者になるためのヒント」までを訊いた。

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――Twitchが計画している独自の「日本ユーザーに向けた取り組み」について教えてください。

Victor
日本に限ってだけではないのですが、他国に進出する際には「その国の文化」にも注目しています。例えば、日本ではゴールデンウィークやお盆など独特のホリデーシーズンがあるので、それにあわせたイベントなどもやっていきたいです。

Victor
「Twitch」のチャットでは「スタンプ」がとても人気で、これは各配信を「サブスクライブ」することで得られるチャンネル独自のものや、元々無料で使えるグローバルスタンプというのもあります。特に海外では「Kappa」などが人気ですが、日本ではあまりポピュラーではありません。そこで、現在は「世界的にリリースする日本発のスタンプ」というのも検討しています。

Eric:
日本進出と他地域における「差別化」を図る上では、スタンプは大きなポイントとなるかと思います。

――『League of Legends』人気配信者Otofuさんと「LJL」実況のeyesさんのRanked Duo(※2人が同じチームに入って試合をするモード)を行った際にはオフィシャルTwitter(@TwitchJP)やトップページでも取り上げていましたが、この配信は「Twitch日本の公式イベント」として行われていたのでしょうか。

Eric
公式企画ではないのですが、元々eyesさん達は「パートナーチャンネル(※広告やサブスクライブで収入を得られるユーザー)」なので、Twitch運営側から企画提案することがあります。コミュニティーが作ったコンテンツを支援する形で、どういった企画をやりたいか伺う場合もあります。 公式配信として行うのは「東京ゲームショウ」などのイベント系くらいです。

――国内外での人気配信者の間では「サブスクライブ」や「ドネーション」といった文化が確立しているように感じます。これらの実際の金銭が関わるシステムについて、日本人ユーザーはどれほどコミットできているのでしょうか。

Victor
他の地域に比べて日本人の配信者数はまだ少ないのですが、今後はその母数と共に増えていくと思います。「サブスクライブ」「ドネーション」以外では配信中にコマーシャルを流す「広告収入」で利益を得ている方もいます。今は配信者のみでなく、利益を得られる「パートナーチャンネル」の増加にも取り組んでいます。

――以前、『LoL』北米プロ選手のC9 Sneakyさんが、配信中に800ドルほど(約10万円)の「ドネーション」を受けていた瞬間を目の当たりにしました。彼の場合はプロゲーマーですが、「専業YouTuber」のように多額の収益を得て活動する「専業Twitchストリーマー」は存在しているのでしょうか?

Victor
海外では実際にTwitchの放送だけで“すごくいい生活”をされてる配信者もいます。ちなみに、Twitchで配信した映像をYouTubeにエクスポートすることも可能です。つまり、TwitchとYouTubeの両方から収益を得ている人もいるのです。

Eric
最近は「プロゲーマー」も浸透してきましたが、今後は「プロ配信者」という言葉も流行るといいですね。日本でもそのような傾向は見られつつあります。それと、Twitchでは人気配信者にスポンサーをつけるための支援も行っています。服や周辺機器、パソコンのみならず食べ物を提供することもありますね。

北垣
ちなみに、「ドネーション」機能はTwitch公式のものではなく、ユーザー達が制作したものです。「ドネーション」を告げるアラートも同様、Twitchオリジナルのものではありません。

[/Game*Spark/gamespark.jpより転載記事]
《Game*Spark/gamespark.jp》
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