国内トップクラスのCGスタジオとして知られる白組は、2014年、2015年と大活躍だった。2014年にはアニメーション制作を手掛けた『STAND BY ME ドラえもん』が、日本と中国で大ヒット、2015年には長編大作『GAMBA ガンバと仲間たち』を全国公開した。実写映画「寄生獣」シリーズでもその技術が光った。 白組が2016年1月1日に公開した新年の挨拶の映像は、そんな活躍が2016年にも続くことを感じさせる。フルCGの技をいっぱいに詰め込んだ一篇に仕上がっている。
“Have A Nice New Year!! 2016”とタイトルした映像は、申年にちなんだものである。「申」と書かれたサッカーボールが割れて飛び出したのは、『西遊記』の孫悟空を思わすキャラクターだ。しかし、その姿は全身がメカニック、キン斗雲も龍もハイテクだ。孫悟空は勢いよく飛び回る。 長さは30秒あまりだが、「日本のCGアニメ、ここにあり!」を感じさせる。2016年の始まりを飾るに相応しい映像だ。