「細田守の世界」なぜその作品は愛されるのか?氷川竜介が独立後4部作を解き明かす一冊 | アニメ!アニメ!

「細田守の世界」なぜその作品は愛されるのか?氷川竜介が独立後4部作を解き明かす一冊

細田守作品は、なぜこんなに愛されるのか?そんな疑問に答える一冊が7月に上梓される。氷川竜介氏」による『細田守の世界 希望と奇跡を生むアニメーション』だ。

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7月11日に、アニメーション監督の細田守監督の最新作『バケモノの子』が全国公開される。東京の渋谷と、それに並行する異世界・渋天街を舞台に子どもの成長と人の絆を描く作品だ。細田監督の前作『おおかみこどもの雨と雪』は興行収入42.2億円にもなる大ヒット、多くの支持を得ているだけに本作に対するファンの期待も高い。
いまや日本を代表するアニメーション監督となった細田守監督だが、その存在が世に知られるようになったのは2006年の『時をかける少女』がきっかけだ。しかもそれも当初はわずか十数館の小規模公開だった。そこから口コミの評判を得て、人気を広げていった。細田守作品が国民的に愛されるようになったのは、そんなに古い話ではない。

なぜ細田守作品は、ここまで支持されるのか?なぜこんなに愛されるのか?そんな疑問に答える一冊が、この7月に上梓される。祥伝社から刊行される『細田守の世界 希望と奇跡を生むアニメーション』だ。
著者はアニメ・特撮研究家の氷川竜介氏。アニメ研究の第一人者が『時をかける少女』をスタートに、『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』、そして『バケモノの子』と細田監督が独立後の長編映画4作品から、その作品の魅力を解き明かす。

氷川氏は、監督と作品の魅力、なぜ細田作品が今の日本で必要とされているのか、人間の感情を豊かにする世界について解説する。豊富な知識の一方でシンプルな語り口、「『バケモノの子』の細田守監督って誰?」「どんな監督がこんなすごい映画を作っているの?」という人たちにぴったり細田守入門書になっている。
一方これまでの細田ファンにとっては、4つの作品を監督切り口でトータルに振り返る機会になる。新たな発見もあるに違いない。それは細田作品だけでなく、日本アニメの創作や、いまを考えるきっかけにもなるのではないだろうか。
今後日本だけでなく、世界でもますます「細田守」が言及されることは増えていくに違いない。そんな監督を知る際にまず手に取りたい一冊だ。



『細田守の世界 希望と奇跡を生むアニメーション』
著者: 氷川竜介 
定価: 1,600円(税抜) 四六判・ソフトカバー
《animeanime》
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