ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」は絆、友情がいっぱい、2015年は上海公演 | アニメ!アニメ!

ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」は絆、友情がいっぱい、2015年は上海公演

高浩美のアニメ×ステージ&ミュージカル談義:ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』は絆、友情がいっぱい、そして2015年は初の海外公演@上海!

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(C)Naoko Takeuchi(C)武内直子・PNP/ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」製作委員会2014
  • (C)Naoko Takeuchi(C)武内直子・PNP/ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」製作委員会2014
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  • 写真提供/月刊Audition
高浩美のアニメ×ステージ&
ミュージカル談義
[取材・構成: 高浩美]

ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』は絆、友情がいっぱい、そして2015年は初の海外公演@上海!

■ 「(演出依頼が)最終的には僕のところに回ってきたっていうのは、ある種の運命的なものを感じます」

昨年に20周年を迎えた『美少女戦士セーラームーン』。今年に入ってニコニコ動画でのアニメ世界同時配信、イベント、コスメ等、多角的に展開している。その中でもミュージカルは大きな柱。いわゆる2.5次元ミュージカルでも先駆け的存在である。

この作品の演出は平光琢也。初演からずっと手掛けてきたが、昨年からのシリーズでも“続投”、オール女性キャストという冒険的なキャスティングも話題になった。
「20年前のシリーズはアニメと同時進行でやり切った感がありましたが、何年も経って、またやるとは思ってもみませんでした」と語る。

20年前はこのジャンルはたくさん上演されている訳ではなかった。1991年にSMAP主演の『聖闘士星矢』が上演され、まもなくミュージカル『美少女戦士セーラームーン』が上演された。
「演劇界から批評がある訳でもなく、本当に認知されていませんでした。でもスタッフは“本格的なものを作るんだ”ということに徹していました。全ての点において“王道”ミュージカルを創りまして……生演奏でストーリーもどんどん大人向けになっていきました。昨年、またミュージカルを創ることになって、Twitter見ても“思い出を壊されたくない”って言う人も多かったですね」
それだけファンにとっては思い入れが強い、作品を愛していることなのだろう。

「いままでの積み重ねの上に成り立っています。やっぱり、頑に“やだ”っていう人、結構います。それはちょっと悲しい状況で、もちろん、半分以上の方は観にきてくれていて……今回も納得してくれればいいですね。僕の中では“伝統”の上に培ったものがあります。あれから20年も経っているし、僕もそうですが、みんな“大人”になっている。(20年前とは)同じものは出来る訳がない、それが昨年のミュージカル『美少女戦士セーラームーン』なんです」
作品と演出家、これは一種の“出会い”。そして様々なキャスト、スタッフとの出会いもあり、観客がいる。作品も、関わった誰もが、観客も含めて“成長”し、変化する。
「人生って面白いな~あの頃、一瞬だけど“ライフワーク”になるのかな?って思ったんです。それからいろんな出会いがつながっていて……。今回のシリーズ、実は僕を演出・脚本にしようってことは当初、なかったそうなんです。全員、新規で……でも、最終的には僕のところに回ってきたっていうのは、ある種の運命的なものを感じますね」
 一種の“縁”なのだろう。

「(演出依頼が)来るとは思わなかったんだけど、来るのは当たり前と思っていた、“やっぱり来た!”って感じ(笑)。かといって来るっていう確信もなく、運命的なんですね~」
やる以上は“代表作品として人に言えるものにする”という平光琢也。
「原作を軸にしてちゃんとしたミュージカルを創る、と。プロデューサーは“そのためにお願いしたんです”と言ってくれたんで、ある使命感を持ってやっています」

今年、一般社団法人 日本2.5次元ミュージカル協会も設立され、かつては好奇の目で見られていたこのジャンルもようやく本格的に認知され、世界市場を見据えるまでに盛況となった。そして数ある2.5次元ミュージカルの中でもミュージカル『美少女戦士セーラームーン』は特別なタイトルである。
「パイオニアというプライドを持ちつつ、でもちゃんとしたものを創らなきゃっていうプレッシャーは大きいです。今、展開しているこの作品のプロジェクトは本当に嬉しいです。単純に、ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』の復活だけではなく、いろんな展開をしているっていう相乗効果がある。ワールドワイドに展開するのであれば、いい意味でこれに乗っからなきゃ!」
《animeanime》
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