舞台『弱虫ペダル』 インターハイ2日目、怒濤のレースが始まる! | アニメ!アニメ!

舞台『弱虫ペダル』 インターハイ2日目、怒濤のレースが始まる!

高浩美のアニメ×ステージ&ミュージカル談義:舞台『弱虫ペダル』小野田坂道他、総北学園の面々、箱根学園が奮闘、京都伏見・御堂筋は?インターハイ2日目、怒濤のレースが始まる!

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小野田坂道他、総北学園の面々、箱根学園が奮闘、京都伏見・御堂筋は?
インターハイ2日目、怒濤のレースが始まる!


高浩美のアニメ×ステージ&ミュージカル談義
[取材・構成: 高浩美]


■ 自転車は今、ホットなアイテム、『弱虫ペダル』アニメ放映中、ゲームアプリも遂に登場、千葉県・佐倉市でスタンプラリーも開催中!

『弱虫ペダル』、コミックはもちろん、舞台、アニメも好調、小野田坂道役のキャラクターボイスの山下大輝は第八回声優アワード新人男優賞も授賞、またゲームアプリも登場し、その勢いは加速している。
舞台も第4弾、物語は前回のインターハイ篇の続きとなる。アニメは現在2クルー目、小野田坂道始め、総北学園の奮闘ぶりなど各登場人物たちの生き様が描かれている。コミック、アニメ、ゲームと全てチェックしておくと舞台も面白さは倍増する。

自転車、といえば道端ジェシカがハマっているNY最新のエクササイズFEEL CYCLEが日本にも上陸、流行りのクラブサウンドにノってエアロバイクを漕ぐというものがある。またバイクレースのような動きを楽しむRPMというエクササイズもあり、ヒルクライムを手軽に疑似体験出来る。いずれにせよ、自転車は今、ホットなアイテムとなっているようである。
実はこの作品の舞台とされる千葉県・佐倉市では「祝!インターハイ出場!千葉県代表 総北高校 応援スタンプラリー」と題して3月7日よりスタンプラリー実施中。総北レギュラーメンバーが待つポイント6カ所を回るとグッズがもらえる。自転車で回るならヒルクライム覚悟!小野田坂道気分で体験してみてはどうだろうか。

■ スプリンター田所の異変、箱学は?京都伏見は?小野田たち総北は?
見所満載、インターハイ2日目、坂道たちの奮闘ぶりはいかに?


開演前から坂道のお気に入りのアニソン、元祖秋葉原の女王・モモーイこと桃井はるこが歌う『恋のヒメヒメぺったんこ』(アニメ版は田村ゆかり)が流れる。つまり、始まる前から気分は『弱虫ペダル』の世界に。

この回はインターハイ2日目、である。前回公演はインターハイ1日目で、総北・金城、箱学・福富、京都伏見・御堂筋の“同着”という驚きの結果だった。それを受けて、の物語なので、最初はシリーズを観てない観客向けに今迄の流れをダイジェストでテンポ良く提示。コミックもアニメも舞台も知らなくてもここで全体の物語は把握出来る。
舞台には人力で動かす“坂道”と中央には“御立ち台”、というシンプルなセット。背景は富士山しかない。いわゆる映像で背景を作って状況説明という手法は使わないのが、このシリーズの特長。観客のイマジネーション、“脳内補完”で『弱虫ペダル』の世界を構築するのである。
2日目、スプリンターの田所に異変が起きる。どんどん遅れる田所。しかし、それでも前に進まねばならない。チームを優先し、田所を切り捨てようとするが、小野田は「迎えに行く」と言い出す……。

いつものことながら西田の演出が冴える。ところどころ“お笑い”をはさみつつ、ストーリーは進行する。アニメに先行して舞台はシリーズ化されており、物語もアニメより先行しているが、コミック、アニメを観ているが舞台版は初めて、という観客でも違和感なくすんなり入っていける。
楽曲はアニメとは別物を使用しているがイメージはしっかりシンクロ。小野田坂道役の村井良太はアニメ版の山下大輝に負けず劣らずキャラクターを表現、すっかり当たり役となっている。その他のキャストも役に馴染んでおり、大人気舞台になっているのも納得。

西田が独自にあみ出した“パズルライドシステム”、ないはずの自転車が“見える”。パズルライダーと呼ばれる4人の自在な動きが光る。
全てのキャラクターに見せ所があり、良質の“群像劇”になっている。京都伏見の御堂筋演じる村田充は相変わらずの怪演ぶりだが、後半、御堂筋の本当の姿を陰影を持たせて演じていたのが印象に残る。また、ライバルを超えた、友情という言葉では言い表せない総北・金城&箱学・福富、アニメやコミックをチェックしている観客ならよくわかっているはず。金城演じる郷本直也と福富演じる滝川英治が対峙するシーンは感動的な仕上がりになっていた。一年前のインターハイでの出来事、わだかまりをのりこえての会話は胸に熱く響く。

インターハイに出場するからには一番を目指すのが自然な気持ち。しかし、そう上手くはいかないのが、勝負事、ひたすら自分との戦いになる。総北・金城は「俺はあきらめない男だ」とつぶやいて自らを奮い立たせる。時には心折れそうになる登場人物たち、そんな“弱虫”たちのドラマ。
約2時間15分の上演時間、一幕ものとしては長い方だが、これがあっという間に感じる程の疾走感。次回の公演、どんなレース展開なのか、期待しない訳にはいかない。

『弱虫ペダル』インターハイ篇 The Second Order
3月13日~3月16日
天王洲 銀河劇場
3月20日~3月22日
埼玉県 熊谷会館
3月26日~3月30日
シアターBRAVA!
/http://www.maql.co.jp/special/pedal/

ニコニコ動画配信 
/http://live.nicovideo.jp/watch/lv170692598
千葉県・佐倉市HP
/http://www.city.sakura.lg.jp/0000010583.html

舞台『弱虫ペダル』 (C)渡辺航(週刊少年チャンピオン)2008(C) 渡辺航(週刊少年チャンピオン)/マーベラス AQL、東宝、ディー・バイ・エル・クリエイション
《animeanime》
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