「ジョバンニの島」完成披露 市村正親、ユースケ・サンタマリア、北島三郎と豪華俳優陣集結 | アニメ!アニメ!

「ジョバンニの島」完成披露 市村正親、ユースケ・サンタマリア、北島三郎と豪華俳優陣集結

2014年2月22日に映画『ジョバンニの島』が劇場公開を迎える。それに先駆け2月10日には、新宿ピカデリーで完成披露イベントを開催した。舞台挨拶には声優を務めた俳優陣と製作スタッフが集結し、本作についてトークを繰り広げた。

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「ジョバンニの島」完成披露イベント
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2014年2月22日に映画『ジョバンニの島』が劇場公開を迎える。それに先駆けて2月10日には、新宿ピカデリーで完成披露イベントが開催された。
舞台挨拶には声優を務めた俳優陣と製作スタッフが集結し、本作についてトークを繰り広げた。

会場には、瀬能純平役の横山幸汰さんと、弟・寛太役の谷合純矢さんの主演二人が登壇。さらに彼らの父・辰夫役の市村正親さん、叔父・英夫役のユースケ・サンタマリアさん、祖父・源三役の北島三郎さん、瀬能家で働くみっちゃん役の柳原可奈子さんと、滅多に見られない豪華なメンバーが集まった。
スタッフからは原作・脚本を務めた杉田成道さんと西久保瑞穂監督も出演。総勢8名の大人数となった。

自身も2児の父親である市村さんは「長男がこの映画を観てすごくはまっていました。翌日仕事がない日に観ないと涙で仕事にならないなと思います。忘れていたものを思い起こさせてもらったなという幸せな気持ちです」と本作を通して、家族への改めて強くしたことを語った。

ユースケさんは「英夫は明るくておちゃらけていて、僕をモデルに書いたんじゃないかと思うほどパブリックイメージと重なっていた」とその役柄に驚いた様子。そして「人間味あふれる男を演じなければと杉田さんと気持ちを裸にしてディスカッションした」とアニメの声優初挑戦に力を注いだようだ。
北島さんも「歌を歌って53年。映画もテレビドラマもやりましたが、アニメの声優としての仕事は77歳で初めてです」と明かした。その演技については「結構いい爺様だったと思います。勉強にもなる、肚にもこたえるいい映画です」と自信を窺わせた。
柳原さんは「素敵なキャストのみんなと一緒に素敵な作品に参加できてうれしいです」と喜びを表現し、「みっちゃんはすごく前向きなイメージだったのでトーンを落とさないように演じようと心掛けました」と役作りについて話した。

杉田さんが「久しぶりに家族が戻ってきてとてもいい気持です」と語ったように、全員の息もぴったり合った舞台挨拶となった。2月22日ロードショーの本作に期待したい。
[高橋克則]

『ジョバンニの島』
/http://www.giovannimovie.com

完成披露イベント
日時: 2月10日(月) 18:30~
会場: 新宿ピカデリー
登壇: 市村正親、ユースケ・サンタマリア、柳原可奈子
横山幸汰、谷合純矢、北島三郎、杉田成道、西久保瑞穂

[コメント]
市村正親さん
「今までにも何本かアニメ作品には参加していますが、今回は本当に参加してよかった。
観ると確かに悲しい部分もあるけど、ロシアのこどもと日本の子どもたちがお互いのの国の歌を歌う場面があり、なんとも心が温かくなる。
いろんなシーンにあたたかさが込められている。楽しみにしていてください」

ユースケ・サンタマリアさん
「やっとみなさんに観ていただけて感無量です!
実写の声はやったことはあるが大コケして、僕のせいじゃないとは思いますが本当にしばらく(声の仕事が)こなかった。
杉田さんの言葉が光となってロープのようにたぐりながら演じました」

柳原可奈子さん
「私の年だと父や母と話をするという機会はほとんどなかったので、改めて考えさせられるすごくいい機会になりました。
どんな環境でも子どもたちはすごくパワーをもっていて、子どもたちに支えられているというのを実感しました。
みっちゃんは物語の中で一輪の花のような存在。すごく前向きなイメージだったのでトーンを落とさないように演じようと心掛けました」

北島三郎さん
「漁師のおじいちゃんの役。私は漁師の生まれだから自分のおじいさんを思い出した。
血を受け継いで漁師役で出演させてもらって、映画をみると涙がでます。われながらよくできたと思っています。
生意気ですけども、映画を観て僕は人との絆、親子との絆、血というものを感じました。
たくましく生きていく姿の中に笑いあり、涙あり、迫力あり、最後は感動があります。じっくり見てほしいです」

杉田成道さん
「ちょっとまじめな話になりますが、北方領土の中でも色丹島で起こった終戦後の家族のお話。
当時日本時は非常に過酷な状況の中で生きてきました。そういう中でもどこかで希望を見出し、特に子供にはより力強く生きるエネルギーがある。
国境も時代も超えてそういうことを伝えていかなければいけないという、バトンを渡すつもりでこの映画を作りました」

西久保瑞穂監督
「こんなに豪華な役者さんたちに声をやってもらうのは初めてです。やっぱり情感がよく表れていると思います。
独特の背景や美術は主人公の回想。記憶として描こうとしました。北の小さな島出来事をドキュメンタリーのように細かく調べてきっちり描いている。
そこに主人公たちの心の支えになった宮沢賢治の『銀河鉄道』のファンタジー要素をどう絡ませるかでしたが、ごちゃまぜになっていればいいなと思いました。
主人公の生きた時代を追体験してもらえればうれしいです」
《高橋克則》
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