文芸誌が少女マンガを特集 「小説トリッパー」2013年秋季号が | アニメ!アニメ!

文芸誌が少女マンガを特集 「小説トリッパー」2013年秋季号が

季刊文芸誌「小説トリッパー」2013年秋季号が9月18日に発売される。「少女漫画への招待」と題した特集ページを掲載する。表紙は『ベルサイユのばら』で知られる池田理代子さんの描き下ろしイラストを使用した。

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「小説トリッパー」2013年秋季号
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季刊文芸誌「小説トリッパー」(朝日新聞出版)2013年秋季号が、9月18日に発売される。「少女漫画への招待」と題した特集ページを組んでいる。文芸誌が少女マンガ特集を組むのは珍しく、その視点も含めて注目を集めそうだ。
秋季号では、表紙も『ベルサイユのばら』で知られる池田理代子さんの描き下ろしイラストを使用する。勇ましくも美しいオスカルの姿が印象的で、文芸誌コーナーでも一際目立つ表紙に仕上がっている。

「小説トリッパー」2013年秋季号の特集「少女漫画への招待」では、対談や評論など多彩な企画を行う。対談では少女マンガに造詣の深い作家・あさのあつこさんと詩人・穂村弘さんが、「枠組みから解き放つ『24年組』の力」をテーマにトークを繰り広げている。少女マンガのみならず幅広い分野に影響を与えた24年組について、それぞれの立ち位置から独自の視点で論じる。
マンガ研究家・ヤマダトモコさんの評論「新しい"本流"と漫画表現の地平線」や、マンガライター・門倉紫麻さんのブックガイド「伝統と革新――必読の15冊」など、充実の特集となっている。

また、池田理代子さんが自ら描く『ベルサイユのばら』のキャラクターたちを3頭身にした『ベルばらkids』のベストセレクションを掲載する。『ベルばらkids』は、2005年から2013年まで朝日新聞の週末別冊版で連載されていた4コママンガで、本編のパロディとしても楽しめる。
少女マンガファンはもちろん、これまで少女マンガに触れていなかった人もお勧めの内容だ。

「小説トリッパー」は2012年秋季号でライトノベルを題材にした特集を行うなど、従来の文芸誌にとらわれない誌面展開を見せている。今後も様々な特集に期待出来そうだ。2013年秋季号は定価900円(税込)となっている。
[高橋克則]



「小説トリッパー」2013年秋季号
/http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=15272

発売日: 2013年9月18日
定価: 900円(税込)
出版社: 朝日新聞出版
《高橋克則》
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