ミュージカル『美少女戦士セーラームーン-La Reconquista-』、正義を信じる気持ちを教えてくれる良作 | アニメ!アニメ!

ミュージカル『美少女戦士セーラームーン-La Reconquista-』、正義を信じる気持ちを教えてくれる良作

高浩美のアニメ×ステージ&ミュージカル談義 ■ 「月にかわっておしおきよ!」
ひたむきに戦うセーラー戦士、フレッシュな顔ぶれで再登場■ 仲間のためならどんな困難にも立ち向かえる 正義と友情を信じるセーラー戦士達の熱い戦いで心も熱くなれる

連載 高浩美のアニメ×ステージ/ミュージカル談義
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高浩美の
アニメ×ステージ&ミュージカル談義
[取材・構成: 高浩美]


■ 「月にかわっておしおきよ!」
ひたむきに戦うセーラー戦士、フレッシュな顔ぶれで再登場


日本中の女子に絶大なる支持を得ている『美少女戦士セーラームーン』が再びミュージカルで帰ってくる。1993年に初演され2005年までに800公演以上も上演された作品だが、今回は現代のテイストに合わせて衣裳を一新、スタイリッシュな仕上がりにしている。
セーラー戦士5人はオーデイションで選ばれた期待の新人達。審査には原作者の武内直子氏も参加、選んだメンバーだけに期待が高まる。また今回の公演は男性役も全て女性が演じる。タキシード仮面には元宝塚歌劇団男役トップスター大和悠河、またダーク・キングダムのクイン・ベリル役に元宝塚歌劇団男役スター初風緑、部下の四天王にも元宝塚歌劇団男役スターの彩夏涼がキャスティングされている。
現在、『美少女戦士セーラームーン』はこの冬に新作アニメがニコ動で世界中に配信予定、その他、20周年として様々な企画が目白押し、コスメシリーズの“シャイニングムーンパウダー”は予約販売分が即終了、追加予約が組まれている程である。ももいろクローバーZが歌う主題歌『ムーンライト伝説』は公演に先がけて配信されており、まさに“セーラームーン大会”な2013年である。

■ 仲間のためならどんな困難にも立ち向かえる
正義と友情を信じるセーラー戦士達の熱い戦いで心も熱くなれる


物語は月野うさぎ達の日常から始まる。他愛もないガールズトークで盛り上がるうさぎ達。そんな彼女達に邪悪なクイン・ベリルの魔の手が近づく。
今の時代に合わせたテイストで無理なく物語世界を展開。月野うさぎ役の大久保聡美は、舞台に登場した途端に“月野うさぎ!”と叫びたくなるくらいのはまりっぷり。その他のセーラー戦士達も役によく合っており、チームワークの良さも感じられる。
大和悠河のタキシード仮面(地場衛)は正統派2枚目で、マントさばきは流石、初風緑のクイン・ベリルはいかにも邪悪な風貌だが、ちょっとコミカルな味付けで舞台全体のアクセントに。四天王のうち、彩夏涼演じるゾイサイト、悲しい末路を好演して涙を誘う。

ラストはセーラー戦士が聖なる力を覚醒させて一致団結、悪に立ち向かう。“お決まり”のポーズをキメてのバトルをは清々しささえ感じる。また、映像でももいろクローバーZが登場、セーラー戦士と共演。映像は5パターンあり、どの映像が出るかは当日のお楽しみ、という趣向はなかなか楽しい。
時を超えて生まれ変わっても幸せを誓い合うセーラームーンとタキシード仮面の2人の関係は女の子の“憧れ”、いつの時代でも通じる要素満載、来年も期待したい。

『独りぼっちの地球人feat.ULTRASEVEN』とミュージカル『美少女戦士セーラームーン-La Reconquista-』、どちらも正義を信じ、仲間を信じる心がキーワード、時には迷い、時にはくじけそうになる登場人物たちはいつの時代でも共感出来る。普遍的なテーマは描き方の手法に関わりなく、観客の心を捉えて離さない。

ミュージカル『美少女戦士セーラームーン -La Reconquista-』
9月13日~9月23日
アイア シアタートーキョー
/http://www.nelke.co.jp/stage/sailormoon/

nikonikoで有料配信
9月21日 17時公演
9月22日 17時公演(カメラ追加特別ビューイング)
9月23日 17時公演(千秋楽)
/http://ch.nicovideo.jp/sailormoon-20th-musical-info
《animeanime》
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