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オタコン2013 米国・ボルチモアリポート(1)今年はまるで“るろ剣祭り”

8月9日から12日まで米国・ボルチモアで開催されたアニメイベント・オタコン2013は、今年で20周年を迎える。記念の年に相応しい大盛況となった現地のレポートを3回にわたり伝える。

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コスプレイヤーでごったがえすコンベンションセンターの入り口付近。
  • コスプレイヤーでごったがえすコンベンションセンターの入り口付近。
  • 開場直前の『るろうに剣心』原画展。転載不可 All rights reserved. 
  • ボルチモアの街並み。チェサピーク湾を臨む。
  • Anime Pavilionのブース。

パネルと原画展を通じて、来場者した方達にお話をうかがうと、るろ剣がきっかけでアニメや漫画を見る・読むようになった、日本文化を大学で専攻した…など、「るろ剣で私の人生が変わった!」と語る人が多くいた。架空の幕末の剣士によるクールジャパン貢献度はものすごく高いのだ。

そして今回は和月伸宏先生の描き下しカラーイラストが日曜日のチャリティオークションに出品され、今年最高額の6000ドルで落札された。オークションの収益はすべて日本赤十字社に寄付され、東日本大震災の被災地への義援金となる。
実は2011年大会から復興支援活動として日本人アーティストによるチャリティオークションへの出品が始まっているのだが、まさにそのきっかけを作ったのも、和月先生がオタコン寄付したるろ剣イラストなのだ。(2011年は欧米数カ国のイベントで、復興支援のためチャリティオークションが行われているが、和月先生はベルギー、フランス、ドイツ、スイス、アメリカでるろ剣イラストを出品され、合計約130万円以上の義援金を被災地に送ることができた。)

土曜日には、実写版『るろうに剣心』のプレミア上映会が行われた。一番広いスクリーンホールに約2000人が詰めかけたが、それでも入りきらず、翌日2回目の上映会を行うほどだった。
アメリカでの同作品のイベント上映は東海岸としては初めてで、スクリーン脇から反応をうかがっていると、アメリカ人の観客は本当にノリが良い、と感じた。好みの登場人物が登場した時や、技が決まった時に拍手喝采。まるで歌舞伎を見ている観客のように、どこで合いの手を入れるか心得ている。観客が楽しんでいる様子が大いに伝わってきた。

同じく土曜日には、T.M.Revolution 西川貴教さんが地元のアリーナで持ち前の歌唱力を披露、アニメ版『るろうに剣心』エンディング『Heart of Sword』をクライマックスに歌い上げ、まさに“るろ剣祭りin USA”という風であった。

第2回「ファンが待ちわびたコンサート」に続く

fd
《animeanime》
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