日中の主演が顔合わせ「チベット犬物語」マッドハウスが届ける感動作 | アニメ!アニメ!

日中の主演が顔合わせ「チベット犬物語」マッドハウスが届ける感動作

2012年1月7日から東京 シネ・リーブル池袋で、劇場アニメ『チベット犬物語 ~金色のドージェ~』の公開が始まる。作品は中国のベストセラー小説を映像化したものだ。

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chibet-ken-shisya.JPG 2012年1月7日から東京 シネ・リーブル池袋で、劇場アニメ『チベット犬物語 ~金色のドージェ~』の公開が始まる。作品は中国のベストセラー小説を映像化したものだ。映像化にあたっては、中国最大の映画会社・中国電影集団と日本を代表するアニメスタジオ マッドハウスが手を組んだ。中国政府許可のもと日本と中国が共同製作する初のアニメ映画である。
 そうした大型プロジェクトに集結したスタッフが豪華だ。監督には『花田少年史』、『ピアノの森』などの小島正幸さんが起用された。本作でも少年のストレートな感情を見事に描き出す。
 キャラクター原案は、『MONSTER』、『PLUTO』、『20世紀少年』などで日本を代表するマンガ家である浦沢直樹さんが手掛ける。キャラクターデザインは、小島監督と伴にその『MONSTER』のアニメ版を作りだした藤田しげるさんである。まさに全力投球の布陣だ。

 この映画の試写会が12月22日、東京・六本木シネマートで行われた。会場には、日本語版で主役テンジンの声を担当した濱田龍臣君、中国語版で同じ役を演じた劉セイラさんが登壇した。日中のキャストが並ぶ、合作映画らしい挨拶になった。
 元気な少年の龍臣君、落ち着いた女性の佇まいの劉さん、対象的なふたりとなったが、アフレコにあたっては、それぞれの苦労があった様子だ。

 龍臣君は、息づかいや馬に乗るところなど、言葉でない部分のアフレコに苦労した様子。それでもアニメを見ながらなので楽しかったと話す。
 劉さんは、先に龍臣君のアフレコがあり、その日本語を聞きながら中国語のアフレコをしたことを紹介した。その際に、どうしても龍臣君の演技に引っ張られてしまったという。「中国語と日本語は違う、中国語のテンジンを作りなさい」と言われた経験が披露された。

 本作は、このほかテンジンの父親ラクパ役に筧利夫さん、大人になったテンジン役に平幹二朗さんといった俳優が出演する。さらに山像かおりさん、桑島法子さん、若林規夫さん、木内秀信さん、皆口裕子さんと実力派声優陣が参加、確かな演技が物語に重厚感を与えている。
 上映はシネ・リーブル池袋でのモーニングショーに限られているが、大作映画の趣を持った重量級の作品だ。子供の手を引いて是非、劇場に訪れたいだけでなく、アニメファンにとっても見どころの多い。少し無理をしてでも、2012年に是非、観て置きたい映画だ。

『チベット犬物語 ~金色のドージェ~』
シネ・リーブル池袋にて 2012年1月7日よりモーニングショー
/http://www.madhouse.co.jp/tibetan-dog/
《animeanime》
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