世界の映画ファン、アニメファン待望の作品の劇場公開が決定した。細田守監督の最新劇場アニメ『おおかみこどもの雨と雪』が、2012年7月に全国東宝系で公開されることが明らかになった。 作品は、「おおかみおとこ」と恋に落ち、子供をもうけた主人公がその子どもたち「おおかみこども」を育てるというファンタジックな物語。これまでの作品で描かれてきた青春や家族の絆といったテーマをあらためて問いかける。特に今回は、親子が大きく取り上げられる。細田監督が、長年想い続けてきたテーマが映像のなかに盛り込まれる。 細田守監督は、2006年に公開した『時をかける少女』で一躍注目を浴びた。筒井康隆さんのジュブナイルSFの名作のその後を、爽やかな青春映画に仕上げ高い評価を勝ち取った。文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞、アニメーション神戸賞、日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞、毎日映画コンクール アニメーション映画賞など受賞は数え切れない。 また、海外でもアヌシー国際アニメーション映画祭長編部門特別賞などいくつもの賞を受け、次世代の日本のアニメーションを代表される監督としてみなされている。 続く2009年公開の『サマーウォーズ』では、原作を持たないオリジナル作品に挑戦し、大ヒットとなった。こちらも数え切れない受賞を重ね、細田監督は、現在、国内外で最も注目される日本の監督となっている。 3年ぶりの劇場新作となる『おおかみこどもの雨と雪』は、再びオリジナル作品となる。細田監督は、監督のほか、脚本、原作も手がける。さらに脚本には、『時をかける少女』、『サマーウォーズ』に続き、奥寺佐渡子さんが参加、キャラクターデザインも前2作品に続き貞本義行、強力チームの再結集に期待が高まる。 また、注目されるのは、本作が本年新しく設立された新スタジオ スタジオ地図作品とされていることだ。監督が「一番いいかたちで作品を作れる場所を小さくてもいいから作りたかった」と考えて生まれたものだという。 配給は東宝が担当する。映画公開で最も興行期待できる7月公開は、同作に対する評価と期待の高さが窺われる。エグゼクティブプロデューサーの奥田誠治さんは、「日本だけでなく、世界に届けたい。『時をかける少女』、『サマーウォーズ』に続き、ホップ、ステップ、ジャンプと大きくしたい」と話す。『おおかみこどもの雨と雪』は、2012年の最注目の劇場映画のひとつと言っていいだろう。画像:(c)2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会 『おおかみこどもの雨と雪』2012年7月、全国東宝系にて公開監督・脚本・原作: 細田守脚本: 奥寺佐渡子キャラクターデザイン: 貞本義行作画監督: 山下高明美術監督: 大野広司製作: 日本テレビ放送網 スタジオ地図 マッドハウス 角川書店 バップ D.N.ドリームパートナーズ 読売放送 東宝 電通/STV・MMT・SDT・CTV・HTV・FBS配給: 東宝スタジオ地図作品
「時をかける少女」「サマーウォーズ」2週間上映の“記念日限定”入プレ発表! “ナイスの日”と“栄おばあちゃんの誕生日”に配布 2023.6.28 Wed 12:00 細田守監督作品『時をかける少女』『サマーウォーズ』の2作品が…