日本の児童文学の巨匠・宮沢賢治の名作『グスコーブドリの伝記』が劇場アニメ化され、2012年夏に公開される。監督に『あらしのよるに』、『タッチ』などの杉井ギサブローさん、原案にますむらたかしさん、作画監督を江口摩吏介さんが手掛ける。杉井監督は、脚本、絵コンテも担当する。 宮沢賢治原作、杉井監督、ますむらたかしさん原案は、1985年に制作された長編アニメ『銀河鉄道の夜』と同じ組み合わせ。『銀河鉄道の夜』は大藤信郎賞受賞など高い評価得て、現在でも長編アニメの傑作として知られている。 『グスコーブドリの伝記』にも大きな期待がかかる。本作の制作はかねてより明らかになっていたが、劇場公開決定で、いよいよ作品が姿を見せることになる。 作品のキャラクターは、『銀河鉄道の夜』と同様にますむらたかしさんによる温かみを感じさせる擬人化された猫たち。宮沢賢治の持ち味であるファンタジックな雰囲気を演出する。 そして、物語の舞台となるのはイーハトーヴという場所だ。イーハトーヴは、宮沢賢治が東北・岩手をモデルに架空の理想郷として生みだした。主人公グスコーブドリは、イーハトーブ森の木樵りの息子として両親と妹と穏やかに暮らしていた。しかし、森を襲った冷害のため家族を亡くし一人ぼっちになってしまう。ひとりで生きはじめたブドリは、再び大きな冷害に同じ悲劇を繰り返さないため火山を人工的に噴火させるため火山局に一人残る。 2012年の夏、子どもから大人まで、多くの人の心に届く映画となりそうだ。杉井ギサブロー監督 コメント「宮沢賢治という作家の作品はいつの時代にも古びることなく、その時代への問題提起としての役割を果たしています。この「グスコーブドリの伝記」という賢治晩年の作品もまた、私たちの現在という時代が直面している環境問題とも、ある種の重なりを感じるのです。そういう意味においても賢治の作品は、その時代その時代の人々にどう読み取るかを託しているとも言えそうです。この度、この作品をアニメーション映画化するということで、私がその読み取り方の一旦を担うとするなら、いまの時代の物語世界として原話をスケールアップしたかたちで演出したいと想っている。そして賢治世界の幻想性をアニメーションの映像美として描くことで、賢治からのいまの時代へと向けたメッセージとして多くの人に伝えられるエンターテイメント作品として仕上げたいと思う」 (c)2012「グスコーブドリ製作委員会/ますむらひろし『グスコーブドリの伝記』2012年夏公開ワーナー・ブラザース映画配給原作: 宮沢賢治脚本・絵コンテ・監督: 杉井ギサブローキャラクター原案: ますむらひろし作画監督: 江口摩吏介監修: 天沢退二郎配給: ワーナー・ブラザース映画公開: 2012年夏 全国ロードショー
「劇場版すとぷり」7月19日に公開決定! 海の前で楽しそうに佇む夏らしいティザービジュアル第2弾&特報お披露目 2024.4.22 Mon 17:45 『劇場版すとぷり はじまりの物語~Strawberry School Festival…