芸大大学院アニメプロデュースの連続講座 電通亀田氏、IG石川氏ら | アニメ!アニメ!

芸大大学院アニメプロデュースの連続講座 電通亀田氏、IG石川氏ら

講座は、アニメーション映画祭からインディペンデントの制作、ビッグバジェットの商業作品まで幅広い分野のプロデュースを取り上げているのが特徴だ。

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geidaiimage.jpg 東京藝術大学大学院映像研究科は、1月28日より5回にわたりアニメーション・プロデュースをテーマにした連続講座を行なっている。一般にも公開されたこの講座は、アニメーション映画祭からインディペンデントの制作、ビッグバジェットの商業作品まで幅広い分野のプロデュースを取り上げているのが特徴だ。
 すでに終了した第1回では国際アニメーションフィルム協会(ASIFA)副会長を務め、広島国際アニメーションフェスティバルのディレクターとしても活躍する木下小夜子さんによる映画祭と才能の発掘を取り上げた。また、2月5日には、『イヴの時間』を通じてカルト的なムーブメント巻き起こしたディレクションズのプロデューサー(代表取締役)の長江努さんが講師として登場し、大盛況となった。

 第3回以降も魅力的な講座が続く、2月11日では予算規模の大きなアニメ製作にはかかせない「製作委員会」がテーマとなる。電通テレビ&エンタテインメント局の亀田卓氏が「アニメの製作スキーム」と題して講義する。知っているようで実は分かり難い製作委員会、そして今後の日本のアニメ製作のスキームの在り方について考える。
 2月25日は、プロダクション I.G代表取締役石川光久氏による「監督をつくる~プロダクションI.Gの戦略」。教育機関のなかでは困難と言われることの多いアニメーション監督の育成について、制作の現場からいかに生み出すかについて語る。また、そのなかでのプロデューサーの役割についても触れる。

 最終回となる3月11日は、異色な講義だ。今年50周年を迎えるNHKのミニ番組「みんなのうた」のエグゼクティブ・プロデューサー飯野恵子さんを迎える。誰もが一度はみたことのある「みんなのうた」では、音楽と同時に放映される映像も魅力のひとつだ。この映像にはアニメーションも多く、これまで数々の優れた短編アニメーションを生み出してきた。
 そこで、短編アニメーション作家の才能を開拓の場としての「みんなのうた」を考える。また、今後の課題と可能性についても議論する。

 いずれもアニメーションに関心がある人ならば、かなり興味深いものになりそうだ。講座はいずれも横浜・みなとみらい線場馬車道駅にほど近い、東京藝術大学横浜校地馬車道校舎が会場となる。
また参加は無料で、事前申込も不要だ。当日時間が出来た際に、気軽に立ち寄れる。

「現代映像プロデュース論」/http://animation.geidai.ac.jp/pd2010/

企画・モデレーター
岡本美津子 (東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻教授)

入場無料: 事前申し込み不要

第3回 「アニメの製作スキーム」
講師: 亀田 卓 電通 テレビ&エンタテインメント局
2011年2月11日(金・祝)15時~17時(14時半開場)

第4回 「監督をつくる~プロダクションI.Gの戦略」
講師: 石川光久 プロダクション・アイジー 代表取締役社長
2011年2月25日(金)18時半~20時半(18時開場)

第5回 「NHKみんなのうた~壮大な才能開拓プログラム」
講師: 飯野恵子 NHKエンタープライズ エグゼクティブ・プロデューサー
2011年2月25日(金)18時半~20時半(18時開場)

[終了した講座]
第1回 「才能発掘の場としてのフェスティバル」
講師: 木下小夜子 広島国際アニメーションフェスティバル フェスティバルディレクター
2011年1月28日(金)

第2回 「インデペンデント監督のプロデュース論」
講師:長江 努
ディレクションズ 代表取締役 「イヴの時間」プロデューサー
2011年2月5日(土) 
《animeanime》
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