ローマ国際映画祭でジブリ特集「アリエッティ」上映 今敏追悼も | アニメ!アニメ!

ローマ国際映画祭でジブリ特集「アリエッティ」上映 今敏追悼も

スタジオジブリのアニメ映画が、10月28日から始まったローマ国際映画祭(Festival Internazionale del Film di Roma)でまとめて上映される。

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 世界的に人気の高いスタジオジブリのアニメ映画が、10月28日から始まったローマ国際映画祭(Festival Internazionale del Film di Roma)でまとめて上映される。ローマ国際映画祭はフォーカスと題した特集企画で日本をテーマに選び、その一環だ。
 フォーカスは上映や展覧会、イベントなどで構成される。このなかで上映企画の中核として選ばれたのがジブリ特集(Retrospettiva Studio Ghibli)である。特集では『紅の豚』、『もののけ姫』、『耳をすませば』、『平成狸合戦ぽんぽこ』、『魔女の宅急便』、『おもひでぽろぽろ』、『大塚康生の動かす喜び』、『風の谷のナウシカ』など、また公式上映で国内では7月に公開された『借りぐらしのアリエティ』を取り上げる。また、黒澤明監督の作品なども上映される。さらに追悼特集では8月に逝去した今 敏監督の『PEFECT BLUE』を上映する。

 日本特集でのジブリ作品と今 敏監督の上映は、これはイタリアにおける日本のアニメ映画への関心の高さを示したものだ。イタリアの国際映画祭は、ヴェネチア国際映画祭、フューチャー・フィルム・フェスティバルが、これまで日本のアニメ映画へ大きな関心を寄せてきた。また、スイス・イタリア語圏で行われるロカルノ国際映画祭が2009年に大規模な日本アニメ特集を行ったのも記憶に新しい。設立されて5年という若いローマ国際映画祭もまた、日本アニメに深い関心を持っているようだ。
 映画以外では、映画祭に合わせた展示企画で写真家蜷川実花さんの展覧会がローマ現代美術館で行われる。日本の新しい写真表現を伝える。また、映画祭の目玉となるレッドカーペットは假屋崎省吾さんのフラワーアレンジメントで飾られるなど随所に日本が盛り込まれた。

 ローマ国際映画祭は今年で開催5年目と歴史は浅いが、毎年初夏に行われるヴェネチア国際映画祭に匹敵する大型国際映画祭を目指し積極的に活動する。日本の東京国際映画祭と伴に、映画祭シーズンの最後を飾るイベントとして注目が増している。

ローマ国際映画祭(Festival Internazionale del Film di Roma)
/http://www.romacinemafest.it/ecm/web/fcr/en/home/
《animeanime》
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