2008年4月に国立の芸術大学・大学院に初めてのアニメーション専攻が設けられた。東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻である。大きな話題を呼び、関心を集めたアニメーション専攻から、今年3月に初めての修了生が誕生する。 その第一期生の修了制作展「GEIDAI ANIMATION 01+東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻第一期生修了制作展」が、このほど開催されることになった。3月19日から22日まで、東京藝術大学横浜校地馬車道校舎を会場とする。入場は無料だ。 東京藝術大学大学院によれば、院生たちは2年間、アニメーションとは何か、芸術におけるアニメーションの位置づけ、アニメーションである必然性、などアニメーションで表現することの意味を問うてきたという。その成果が伝えられる。 修了制作展では修了生のおよそ10本あまりの作品を上映する。ただし、アニメーションとは言っても日本の商業アニメーションに多いセルタッチ、CGアニメーションだけでなく、様々な表現方法の作品が並ぶ。その素材は鉛筆や油彩、水彩、クレヨン、粘土、人形、実写、CGなど、芸術大学らしい多彩な手法とジャンルとなっている。 また、会場では作品上映だけでなく、それぞれの作品の原画や人形、絵コンテ、構想メモなども展示する。これは作品だけでなく、その背景や制作した作者自身の考えなどもあわせて紹介することを目指したものだ。大学院生の修了作品というだけでなく、現在の若手アニメーション作家の創作過程をまとめて見るという点でも面白いものになりそうだ。 会場ではこのほか、それぞれの作者のこれまでの映像作品やポートフォリオなどの展示も行う。さらに現在も大学院で研究、制作を続ける第二期生の作品上映も行う。かなり見応えのある作品展が期待出来る。東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻/http://www.fnm.geidai.ac.jp/GEIDAI ANIMATION 01+ 東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻第一期生修了制作展会期: 2010年3 月19 日~22日 13時~ 19日は17時まで会場: 東京藝術大学 横浜校地 馬車道校舎主催: 東京藝術大学協力: 横浜市 入場無料[修了制作展プログラム] 第一期生修了制作作品 『四ッ谷いろは』 安西奈々 『賢者の贈り物』 石井寿和 『収集家の散歩』 大見明子 『服を着るまで』 北村愛子 『指を盗んだ女』 銀木沙織 『つままれるコマ』 田中美妃 『強迫的な秩序についてのカエル』 永迫志乃 『CLIMBER』 野中晶史 『PapA』 松井久美 『Googuri Googuri』 三角芳子 『わからないブタ』 和田淳*アニメーション専攻第二期生の一年次修了制作作品も併せて上映
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