「新しい作品を作っています」 サプライズ来場の新海誠監督 | アニメ!アニメ!

「新しい作品を作っています」 サプライズ来場の新海誠監督

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 12月20日、アニメイト秋葉原店でエミネンス交響楽団の演奏会が開催された。この演奏会は、9日に発売された新海誠監督の作品イメージアルバム「Promise」の発売を記念したものである。
 演奏会への参加対象は秋葉原店のほか、池袋店、渋谷店、横浜店の予約購入者で、先着順となっていた。会場は満席で、観客は各曲の演奏に聞き惚れていた。

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 「Promise」を演奏するエミネンス交響楽団はオーストラリアに本拠を置く。代表でバイオリン担当の由良浩明氏、ギター担当のロジャー・ロック氏、ピアノのジェム・ハーディング氏は、この日のために来日した。
代表の由良氏はイメージアルバム制作の契機について、2007年にアメリカで開催されているアニメのコンベンション「OTACON」で『雲のむこう、約束の場所』のテーマを弾いたことがきっかけと語った。
 また、普通だと自身の音楽性を加えることは出来ないが、この「Promise」のプロジェクトに関しては、そうした制約がなく自由に演奏が出来たという。それと同時に「オリジナルの意志は曲げたくないですね。ゲームのループ曲のように作ったら、自由も表現力もなくなってしまうので。こういうアルバムを作らせて頂いて有り難く思います」と話した。

 そして作曲者の天門氏と監督の新海誠氏が登場し、挨拶した。天門氏と新海監督の来場は事前に告知されておらず、当日のサプライズとなった。
 天門氏は「素晴らしい演奏を聞けて、とても幸せに思っています。サントラとして作った曲が、こうして1曲1曲独立してる。しかも元の曲よりもパワーアップしていい曲になってまして、感無量です」と述べた。
 一方、新海監督は「『彼女と彼女の猫』が僕たちの最初の作品で、演奏を聞いていて、この10年間のことを思い出しました。こんな風にまた新しく出来上がった音楽が実際に目の前で演奏されているのを聞いて、またこんな風に沢山の方々が聞いてくださってるのを見て、この10年間やってきたことはそんなに悪くはなかったんだなぁと思い始めることが出来ました」と述べた。

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 新海監督は、「『秒速5センチメートル』が2007年で、ずいぶん時間が開いてしまったんですけど、今僕たちは新しい作品を作っています」と、気になる次回作の構想にも触れた。
 「正式な発表はまだまだ先なんですけど、簡単にどんな作品を作っているのかのアウトラインだけをお話するとですね、今まで僕たちが作ったもののなかで一番長くて大きな本格的なアニメーション映画になる予定です。色んなテーマを込めてるんですけども、作品そのものとしては、ひとりの女の子が主人公の、元気な明るい、その子が飛び回るような作品になると思います」。
 また、「10年間かけて、割と、大切な人と別れなければいけない、その過程の作品を描いてきたって思いがあるんですけども、今僕たちが作っている作品は、なるべくその先に踏み出したいなという思いで作っています。大事な人と例えば離れ離れにならなければいけないとしたら、具体的にどのようにして乗り越えていけばいいのか、その先に何があるのか、そういうものを元気な女の子を通じて描く作品にし
ようと思っています」と、作品性の変化についても言及した。

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 新海監督は『秒速5センチメートル』の公開以降、中東やロンドンなどに長期滞在していた。今春の帰国後は、7月に神戸芸術工科大学で特別講義を行った以外に公の場に現れておらず、この演奏会は生の声を聞ける貴重な機会となった。
【真狩祐志】

Promise /http://www.promise-project.jp/
コミックス・ウェーブ・フィルム /http://www.cwfilms.jp/

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