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"FORS"の高品位でクリアな映像と音声

『幻魔大戦』Blu-ray Disc化記念
  りんたろう監督に聞く作品のみどころと最新作

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『幻魔大戦』Blu-ray Disc化記念
  りんたろう監督に聞く作品のみどころと最新作


文:氷川竜介(アニメ評論家)

"FORS"の高品位でクリアな映像と音声

FORES1.jpg 2009年11月27日に『幻魔大戦』のBlu-ray Discが発売される。1983年に角川映画が製作したアニメーション映画の第1作目にあたり、2年後の「月刊ニュータイプ」創刊から現在に続く角川書店発のアニメ文化にとって源流にあたる作品だ。滅亡のみを目的とする存在・幻魔の襲来によって地球全土が危機にさらされるという設定で、「ハルマゲドン」という言葉を流行させたという点でも後世に与えた影響は大きい。
 今回のBlu-ray化においては、映像・音声の修復のみならず、マスターのハイクオリティ映像を精密にディスク上に再現するため、キュー・テック社の開発したSUPER Hi-Quality BD Master Process "FORS system"が採用された。"FORS"(フォルス)とは"Faithful Original Sgnal"の略で、デジタルデータ伝送の基準となるクロック信号の高精度化を筆頭に、すべての伝送経路を見直し、デジタル信号をBlu-ray Disc上に再現する忠実度を向上したシステムである。

FRORS2.jpg 筆者もキュー・テック社において"FORS"の有無の比較テストに立ち会ってみた。デジタル信号伝送の効果をみるため、結果はあくまで主観的となるが、確かに高域の伸びが感じられ、楽器の音色の違いがはっきりと分離して感じられる。効果が顕著なのは公開時の2.0chドルビーサラウンドをデコードしたときで、5.1chにも劣らない良好なサラウンド感が得られて驚いた。
 本作はまた、日本を代表するアニメクリエイターりんたろう監督の代表作でもあり、監督の最新作『よなよなペンギン』は12月に公開が予定されている。再生品質が限りなく向上した『幻魔大戦』のBlu-ray Discをさらに深く楽しむため、りんたろう監督に当時の話や監督の中における位置づけ、そして『よなよなペンギン』につながるものをインタビューし、聞いてみた。

/■ 『幻魔大戦』りんたろう監督インタビュー
/■ 『よなよなペンギン』りんたろう監督インタビュー


角川映画 /http://www.kadokawa-pictures.co.jp/
『幻魔大戦』Blu-ray Disc 
/http://www.kadokawa-pictures.co.jp/official/genmataisen/

価格:各5200円(税抜)各5460円(税込)
品番:DAXA-1132
映像特典:特報、予告編、スタッフ&キャストプロフィール 
封入特典:《初回出荷分 封入特典》フィルムブックマーク
《animeanime》
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