カナダ国立映画制作庁(NFB/ONF)創立70周年記念して、9月24日にカナダ大使館にてカナダ・アニメーション・フェスティバル(CAF)の国際シンポジウム「日本とカナダのプロデュース力」が開催される。
 このシンポジウムはカナダの映像文化振興に大きな役割を果たすNFBの活動の紹介を通じ、日本のアニメーションの国際展開を考えるものである。国内外の有識者が参加し、アニメーションのプロデュース、海外共同製作などを取上げる。

 今回、特に注目されるのは、アニメーション作家山村浩二さんの新作が紹介されることである。現在制作中の新作短編アニメーション『マイブリッジの糸』(「Muybridge’s Strings」)(いずれも仮題)である。
 山村浩二さんは、アヌシーをはじめ世界の主要国際アニメーション映画祭を総なめにした日本を代表する作家である。『頭山』でのアカデミー賞短編アニメーション部門ノミネートも記憶に新しい。世界のアニメーション界で、とてもよく知られた存在だ。

 今回、山村浩二さんはオープニングスピーチ「By and With NFB ~30年の夢の実現~」にて、『マイブリッジの糸』の映像の一部とスチールを紹介する。いち早く新作の一端に触れることの出来る貴重な機会となる。
 山村さんが新作紹介の場にCAF を選んだのは、実はこの作品がNFBとの国際共同制作となるためである。短編アニメーションでNFBとの共同製作は日本初、山村浩二さんのキャリアによって築かれた新しい展開である。

 また、この国際プロジェクトの日本側のプロデューサーを務めるポリゴン・ピクチュアズの代表取締役塩田周三さんも登壇する。「アニメーションの国際共同制作」と題した座談会で、NFBと関わりの深いプロデューサー マーシー・ページさん、エレーヌ・タンゲさんを交え、国際共同製作の在り方を現場から語る。
 このほかにも、日本映画の国際進出をサポートする日本映像国際振興協会(ユニジャパン)の西村隆さんによる基調報告「日本の国際共同制作の環境」が行われる。さらに国際舞台に挑戦する若手のアニメーション作家青木純さん(株式会社スペースネコカンパニー)、株式会社TANGE FILMSのプロデューサー森下征治さん、アートディレクター丹羽直樹さんによる座談会「日本の若手アニメーション作家の可能性」ととにかく盛りだくさんだ。

 テーマはカナダとなっているが、同国に限らずインディペンデントの作品を海外で展開したいというプロデューサー、作家には得るもの大きなシンポジウムになるだろう。
 シンポジウムは招待制・事前登録制としている。しかし、参加希望の問い合わせが多いことから、このほど新たにWeb枠を設けて参加希望を受付けることになった。申し込みは無料、メールにて9月16日まで受付けるが、先着順となっている。座席数は残りわずかとなっており、早めの申し込みが確実である。 

カナダ・アニメーション・フェスティバル(CAF) http://www.caf10.net/
CAF 国際シンポジウム「日本とカナダのプロデュース力」
http://www.caf10.net/caf_symposium.html
Web申込ページ http://caf10.blog66.fc2.com/blog-entry-29.html

山村浩二さんの特別寄稿「By and With NFB ~ 30年の夢の実現 ~」
http://caf10.blog66.fc2.com/blog-entry-27.html 《animeanime》