「栗本薫さん、お別れの会」 関係者、ファンに見守られ | アニメ!アニメ!

「栗本薫さん、お別れの会」 関係者、ファンに見守られ

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 7月20日、今年5月26日に享年56歳で逝去した作家栗本薫・中島梓さんのお別れの会が、東京・九段会館で行われた。
 会場となった九段会館は、2005年に栗本薫さんの代表作『グイン・サーガ』百巻達成記念大祝賀祭が行われた場所でもある。思い出の場所で多くの関係者とファンが、多くの分野で活躍した栗本薫さんの早すぎる死を悼んだ。

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 生前の栗本薫さんの姿が掲げられた壇上には、ファンから寄せられた全てのメッセージ、またこれまでに発刊された全ての著作物が置かれた。その著作物には1978年に中島梓名義で発表されたデビュー作『文学の輪郭』、栗本薫名義のデビュー作『ぼくらの時代』、1979年のグイン・サーガ第1巻などが含まれる。
 巨大な山となったその著作群は、若くしてデビューし、超人的なスピードであらゆるジャンルの小説、文章を書き続けた栗本薫さんのパワフルさを示すものだ。また、会場では執筆活動と平行した音楽活動での楽曲も演奏されるなど、生前のマルチな活動を紹介するものとなった。

 式では送る言葉として、今回の会の実行委員長でもある早川書房社長の早川浩氏、作家田中芳樹氏、講談社文芸局長内藤祐之氏、アニメ『グイン・サーガ』のプロデューサー後藤秀樹氏、そして栗本薫さんのピアノの師匠嶋津健一氏が思い出を語った。

 嶋津氏の栗本薫さんへ捧げる曲「Tender Road To Heaven」の演奏の後に、夫である今岡清氏が栗本薫さんの最後の様子を語った。今岡氏によれば、栗本薫さんは4月23日までグイン・サーガの130巻を書き、4月29日には同127巻のあとがきを書きあげた。
 さらに、再び書き始めた闘病記の原稿は5月12日まで続いた。最後に残されたのは、「5月1  」まで書かれ、その後は改行マークがずっと続いた原稿だという。今岡氏は、それが栗本薫さんの意識がはっきりしなくなった5月17日だったのでないかと話す。

 最後の最後まで文章を書くことに情熱を傾けた、栗本薫さんらしい話だ。まさにものを書くために生まれたかのような人物だったと言える。
 今岡氏はいまの時代から見れば56歳は決して長くありませんが、幸せな一生だったのではと、それを支えたファンと関係者にお礼を語った。
《animeanime》
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