アニメ制作会社ラディクスモバニメーションの親会社ウェッジ・ホールディングスは、ラディクスがミコット・エンド・バサラに対して起していたテレビアニメ『アップルシード ジェネシス』の民事訴訟について反訴を受けたことを明らかにした。 ウェッジによれば、ミコット・エンド・バサラは7月14日に東京地方裁判所に『アップルシード ジェネシス』の制作受託契約解除に基づく原状回復、債務不履行に基づく損害賠償金の支払いを訴えた。今後、東京地方裁判所は、ラディクスの訴えと並行してこれを審理する。 もともとこの裁判は、ミコットより『アップルシード ジェネシス』の制作受託を受けていたラディクス側が、ミコットによる一方的な制作契約解除を受けたとし、2008年9月に制作費の支払いを求め訴えたものである。 これに対してミコットは制作費の未支払いはなく、ラディクスとウェッジが一方的に制作に関する協議を打ち切ったと主張している。今回の反訴は、法廷の場でもミコットがラディクスとウェッジの主張を全面的に否定するものとなる。 ミコットは今回の反訴で、ラディクスにおよそ1億5900万円の損害賠償を請求する。うち1億500万円は制作受託契約解除による原状回復義務となる。これに債務不履行による損害賠償金と損害遅滞金が5404万円となる。 これに対してウェッジは、自社とラディクスの正当性を今後とも主張していくとしている。しかし、ウェッジ側の主張とミコット側の主張は真っ向から対立するため、今後の裁判の行方は予断を許さない。ウェッジ・ホールディングス /http://www.wedge-hd.com/ラディクスモバニメーション /http://www.radixzero.co.jp/ミコット・エンド・バサラ /http://www.micott.jp/当サイトの関連記事/ミコット社 「アップルシード ジェネシス」でラディクスに反論/「アップルシード ジェネシス」制作中断? 制作会社が発注元を提訴