バンダイ・エンタテインメント(Bandai Entertainment)は、バンダイナムコグループの中で、米国のアニメ関連ビジネスを担当する。アニメDVDの販売や作品のライセンス管理などを行っている。 アニメDVDの北米販売シェアは業界第1位のファニメーションに引き離されているものの、VIZメディアと並ぶ2位グループを形成している。日本でのバンダイナムコグループの映像・音楽の豊富な作品ラインアップが同社の強みである。また、北米ではバンダイナムコグループだけでなく、『涼宮ハルヒの憂鬱』など他社の作品タイトルも扱っている。 そうしたバンダイナムコグループの2009年のアニメエキスポでの存在感は大きかった。エキビジョンホールでの出展はなかったものの、『機動戦士ガンダムOO』の水島精二監督、シリーズ構成の黒田洋介さん、キャラクター原案の高河ゆんさんが登場したことが大きかった。 ゲスト別のトークイベント、サイン会、『ガンダムOO』のパネルイベントなど、『ガンダムOO』にスポットが多くあたった。さらに日本では大きなブームとなっている『バトルスピリット』、『NARUTO』のカードゲーム大会も主催する。 7月3日に行われたバンダイエンタテイメントの企業パネルも、同様である。多くのファンが集まり、最新情報に聞き入った。 その最新情報の目玉は、ランティスのアニメ・ゲーム楽曲の米国iTues Storeでのダウンロード販売の開始だ。配信第一弾は今夏のJAM Project、その後は平野綾さん、栗林みな実さん、茅原実里さんなど有力アーティスト、タイトルが次々に登場する。 アニメ映像からアニメ音楽、パッケージ販売からダウンロード販売、バンダイナムコグループは、現在のビジネスの流れにのった新しい展開を目指すことになる。日本のアニメ会社の新たな挑戦としても注目される。 新作アニメの目玉は、テレビシリーズが北米でも人気を博した『交響詩篇エウレカセブン』の劇場版「ポケットが虹でいっぱい」である。映画の冒頭が大スクリーンで紹介されると、ファンたちが画面に魅入った。 映画はパッケージでの販売のほか、今秋、全米300館規模で、集中的な劇場上映を行う予定である。これは同社が『ストレンヂア』でも行ったプロモーション方法で、VIZメディアが劇場版『NARUTO』や『Bleach』でも行っている。近年、日本アニメの注目映画のプロモーションにしばしば利用されるものだ。バンダイ・エンタテインメントが「ポケットが虹でいっぱい」に大きな力を入れていることが伝わる。 さらに劇場版の展開に合わせて、テレビシリーズのインターネット動画配信を行うことも発表した。動画の配信は、北米のアニメ情報サイト アニメニューズネットワーク(Anime News Network)を利用する。 アニメニューズネットワークは英語圏最大のアニメ情報サイトだが、これまで番組フルエピソードの動画配信のほとんどはHuluやファニメーション.com、クランチロールを経由したものである。同社による有力タイトルの独占配信は、北米のアニメ動画配信の勢力図にも影響を与えそうだ。バンダイ・エンタテインメント(Bandai Entertainment)/http://www.bandai-ent.com/
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