米国映画芸術科学アカデミー 宮崎駿監督招きイベント開催 | アニメ!アニメ!

米国映画芸術科学アカデミー 宮崎駿監督招きイベント開催

 米国アカデミー賞の選定で知られる米国映画芸術科学アカデミーは、この夏特集を組んでいる日本アニメに関連するイベントのハイライトとして宮崎駿監督を招待することを発表した。イベントは世界的に高い評価を受けている宮崎駿監督を招き、その世界を紹介するものとな

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 米国アカデミー賞の選定で知られる米国映画芸術科学アカデミーは、この夏特集を組んでいる日本アニメに関連するイベントのハイライトとして宮崎駿監督を招待することを発表した。イベントは世界的に高い評価を受けている宮崎駿監督を招き、その世界を紹介するものとなる。
 宮崎駿監督は、2002年に『千と千尋の神隠し』で米国アカデミーの長編アニメーション賞を獲得している。しかし、その際に宮崎監督は訪米をしなかったため、米国アカデミーに招かれるのは今回が初めてとなる。

 イベントは7月17日と7月28日に行われる。17日には『千と千尋の神隠し』の上映会、28日は『アニメーションの巨匠宮崎駿に捧げる: “A Tribute to Animation Master Hayao Miyazaki』と題したものとなる。いずれも米国アカデミーのサミュエル・ゴールドウィン・シアターにて開催する。
 このうち宮崎監督が登場するのは28日のイベントで、米国アカデミーの開催する「マーク・デイビズのアニメーションの祝祭: Marc Davis Celebration of Animation series」と題したシリーズの一環となる。イベントのホストをディズニー/ピクサーのアニメーション監督でCCOのジョン・ラセター氏が務める。
 このイベントの中では、これまでの宮崎監督の映画の紹介が行われ、監督自身が作品について語る予定である。ラセター監督と宮崎監督、日米の大物監督の対話も話題を呼びそうだ。

 宮崎監督はこのほか7月25日にも、カリフルニア州のサンフランシスコにほど近い、カリフォルニア大学バークレイ校日本研究センターでも講演を行う予定である。こちらは「伝説の映画人宮崎駿との対話: A Conversation with Hayao Miyazaki Legendary Filmmaker」と題されている。
 こうした宮崎監督の米国での積極的な活動は、8月14日に迫る『崖の上のポニョ』の全米公開のプロモーションも兼ねていると見られる。『崖の上のポニョ』の公開では、フランク・マーシャル氏、キャスリーン・ケネディ氏、そしてジョン・ラセター氏といった大物をプロデュサーに招き、宮崎アニメとしては過去最高の800館規模の公開を行う。映画的な評価だけでなく興行的な成功を、これまでになく目指している様子が伺える。

 また、米国アカデミーでの上映会とトークイベントに合わせて、イベント当日は現在ビバリーヒルズのアカデミー賞ギャラリー(Academy Galleries)で行ってい展示会『アニメ!ハイアートからポップカルチャー: ANIME! High Art - Pop Culture,』の終了時間を延長する。
 『アニメ!ハイアートからポップカルチャー』は、400枚のセル画を中心に、映像やキャラクターモデルなどで日本のアニメの世界を紹介するものである。展覧会は8月23日まで開催される。
 同様の展覧会は昨年ドイツのフランクフルトのドイツ映画博物館、デンマークコペンハーゲンでも開催されており、さらに10月9日から2010年1月10日にかけて、オランダで開催されるゲント映画祭に巡回する予定である。

米国映画芸術科学アカデミー 公式サイト /http://www.oscars.org/

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