セルシスは、同社のアニメーション制作ツール「RETAS STUDIO」のユーザーが制作した作品を公開した。この「RETAS STUDIO」は「STYLOS」、「TRACEMAN」、「PAINTMAN」、「CORE RETAS」の4種類からなる製品群である。 この4製品で作画、彩色、撮影、編集といった一連のワークフローをカバーしているプロユースのツールである。これまでも「RETAS! PRO」として実際に現場で広く使用されてきた。そして、昨年末の大幅値下げに伴って「RETAS STUDIO」の名称に変更した。 それと同時に、セルシスはクリエイター支援キャンペーンを実施していた。このクリエイター支援キャンペーンは、制作の支援として「RETAS STUDIO」が無償で提供されるものだった。条件としてエントリーが1月末まで、作品の提出が4月末までとなっていた。 今回公開された作品は、そのクリエイター支援キャンペーンに則して制作されている。250点を超える応募作品から、クオリティの高いものを紹介していくとしている。 今のところ17作品が公開されているが、これまでもユーザーの多くが専門学校生であったことから、やはり学校・グループ単位での応募も少なからずあるようだ。 一方、セルシスは新たにイラスト制作ツールの「ILLUST STUDIO」を5月29日に発売した。この「ILLUST STUDIO」でも3Dデータを利用して作画を行うことが可能であるが、「RETAS STUDIO」の「STYLOS」では「3ds Max」、「Maya」、「Softimage」、「LightWave」といった本格的なソフトの3Dデータを読み込んで利用することが可能である。【真狩祐志】RETAS STUDIO / http://www.retasstudio.net/セルシス / http://www.celsys.co.jp/当サイトの関連記事/セルシス 個人クリエイターをターゲット「RETAS STUDIO」を発売/セルシス 3Dデータ利用可能な「ILLUST STUDIO」5月29日発売