ソフトバンクグループの出版会社ソフトバンク クリエイティブは、4月22日から外国人作家が描いた日本マンガスタイルの作品を紹介する「NEO MANGA」をスタートした。これは同社がTokyopopとの協力によって発売を行っているTokyopopレーベルの最新刊となる。
 4月22日に発売されたのは、スヴェトラーナ・クマコヴァさんの『ドラマコン』第1巻、フェリーペ・スミスさんの『MBQ‐テイルズ・オブ・LA』第1巻、さらにピンクサイコ(ヒース&ネイラ)『イン・ジ・エンド~最果ての二人』の3冊である。いずれも税込み630円となる。

 Tokyopopはロサンゼルスに拠点を持つ日本マンガ翻訳の大手出版社である。しかし、日本マンガ以外に、米国の映画やテレビドラマの映像をマンガ風にアレンジし出版するなど、マンガを起点にした様々な試みを続けている。
 そのなかの一つが、最初から日本以外のマンガファンのために制作された日本マンガスタイルの作品群だ。TokyopopがグローバルMANGAと呼ぶこれらの作品は、日本のマンガともコミックスとも異なる独特の魅力を放っている。

 ソフトバンク クリエイティブはこうした作品の魅力に目をつけて、逆に日本での翻訳出版を手掛ける。これまでに、深月遼子さんの『Grenzem Tur』などが発売されている。
 しかし、既刊本は海外向けだが、全て日本作家による作品だった。「NEO MANGA」では、海外作家による日本マンガスタイルを、日本で発売する野心的な試みである。

 そうした意気込みもあり今回の3作は、海外作家作品の中でも特に興味深いものが集まった。ロシア生まれのスヴェトラーナ・クマコヴァさんの『ドラマコン』は、日本マンガが人気を集める米国で、非日本産マンガとして圧倒的な人気を誇った作品である。
 作品は米国西海岸で開催されるアニメイベントを舞台とする。アニメコンと呼ばれるこうしたイベントでのファンの様子を活き活きと描くだけでなく、恋に悩む女の子を楽しく、コミカルに描く。その物語は米国人だけでなく、日本人からも共感を呼ぶに十分な、質の高いマンガに仕上がっている。米国ではアイズナー賞、ハーヴェィ賞にノミネートされたと言えばその評価の高さが判るだろう。

 『MBQ‐テイルズ・オブ・LA』は、国内では「モーニングツー」(講談社刊)で、『PEEPO CHOO』を連載するフェリーペ・スミスさんの米国時代の作品だ。ロサンゼルスを舞台に過激なセックスとバイオレンスが繰り広げられる。
 『イン・ジ・エンド~最果ての二人』は、米国ではなくドイツ発の作品である。Tokyopopドイツで発売されたBLマンガである。作者の一人ネイラさんは、マンガ作家でありながらビジュアル系アーティストという異色の経歴を持つ。

ソフトバンク クリエイティブ 
http://www.sbcr.jp/books/products/cat_index.asp?cid=227

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