デジスタ・アウォード2008 映像部門は「パンク直し」に決定 | アニメ!アニメ!

デジスタ・アウォード2008 映像部門は「パンク直し」に決定

 3月6日、NHK BSのテレビ番組「デジタル・スタジアム」の年間最優秀作品を決定するデジスタ・アウォード2008の前編として、映像部門の放送が行われた。そして、グランプリに岡本将徳氏の『パンク直し』が選ばれた。
 このデジスタ・アウォードは例年年末に発表されて

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 3月6日、NHK BSのテレビ番組「デジタル・スタジアム」の年間最優秀作品を決定するデジスタ・アウォード2008の前編として、映像部門の放送が行われた。そして、グランプリに岡本将徳氏の『パンク直し』が選ばれた。
 このデジスタ・アウォードは例年年末に発表されているが、今年度は年度末の発表となっている。後編のインタラクティブ部門の放送は次週行われる。

 番組中では、この1年間にベストセレクション入りした作品から最終審査へ進むファイナリストが4名発表された。竹内泰人氏の『オオカミはブタを食べようと思った。』、烏田晴奈氏の『ケータイ狂想曲』、岡本将徳氏の『パンク直し』、斎藤俊介氏の『PERFORATIONS』である。 
 その結果、グランプリの『パンク直し』が選ばれた。この『パンク直し』は、自転車屋のパンク修理の作業をつぶさに観察し、切り絵で再現した生活感の溢れるアニメーション作品である。このほかASK?映像祭2008でグランプリや、関西テレビのBACA-JA 2008で優秀賞なども受賞している。

 そして番組内では割愛されたが、アーティストチョイスとして宇佐美毅氏の『さよなら△またきて□』、オーディエンスチョイスとして伊藤公規氏の『彼らは、』が選ばれた。宇佐美氏は前回、『Gluebe』でファイナリストでもあった。 

 デジタル・スタジアムは4月からの新年度で10年目を迎えることもあり、番組中盤で出身クリエイターである真島理一郎氏、森田修平氏、加藤久仁生氏の紹介もなされた。
 真島氏は大ヒットした『スキージャンプ・ペア』で知られるが、同作は2002年にベストセレクション入りしていた。真島氏は、今年度から本番組のキュレーターともなっており、今回も審査に参加していた。
 森田氏は学生時代に制作した『礫』で2000年にベストセレクション入りしたことがある。現在森田氏は、OVAの『FREEDOM』の監督などで活躍している。
 加藤氏もまた学生時代に栗原崇氏と共作した『ROBOTTING』が、2000年にベストセレクション入りしている。加藤氏は『つみきのいえ』で第81回アカデミー賞で受賞したことで一躍脚光を浴びたが、デジタル・スタジアムとしても幸先のよい10年目を迎えることになった。
【真狩祐志】

デジタル・スタジアム /http://www.nhk.or.jp/digista/  
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デジスタ・アウォード2008 受賞作品(映像部門)

グランプリ
  『パンク直し』 岡本将徳

ファイナリスト
  『オオカミはブタを食べようと思った。』 竹内泰人
  『PERFORATIONS』 斎藤俊介
  『ケータイ狂想曲』 烏田晴奈

アーティストチョイス
  『さよなら△またきて□』 宇佐美毅

オーディエンスチョイス
  『彼らは、』 伊藤公規
《animeanime》
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