12月18日、日本アカデミー賞協会は、2009年第32回日本アカデミー賞15部門の正賞と4つの特別賞を発表した。このうち優秀アニメーション作品賞の5作品も明らかにされている。
 今回受賞したのは、映画興行収入160億円で2008年のナンバー1ヒットが見込まれる『崖の上のポニョ』、押井守監督の最新作『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』である。 
 また『映画 ドラえもん のび太と緑の巨人伝』、『名探偵コナン 戦慄の楽譜(せんりつのフルスコア)』、『ONE PIECEワンピース THE MOVIE エピソード オブ チョッパープラス 冬に咲く、奇跡の桜』の人気シリーズ3作品も選ばれた。ただしこれらの作品はいずれも質の高い映画だが、5作品のうち3作品までが長年続くシリーズ作品という、目新しさには欠けるやや残念な結果となっている。

 日本アカデミー賞のアニメーション部門は、2007年に設けられた比較的新しい部門である。これまで2007年に『時をかける少女』、2008年は『鉄コン筋クリート』が最優秀アニメーション作品に選ばれている。
 今年も5作品の中から最優秀作品が選ばれるが、話題性や映画の評価、興行の大きな成功から考えれば、『崖の上のポニョ』が受賞する可能性が高い。

 その『崖の上のポニョ』からは、映画音楽を作曲した久石譲さんが優秀音楽賞5人の1人に選ばれている。この夏日本中をポニョで埋め尽くしたあの心に残るメロディを作曲しているだけに、納得の結果である。
 さらに『崖の上のポニョ』を制作したスタジオジブリが、岡田茂賞に選ばれている。岡田茂賞は、独自の創造性と高い技術力により娯楽性と芸術性とをあわせ持つ高品質の映画を製作した製作プロダクションを顕彰するものである。同賞はこれまでに2007年にロボットが受賞して以来で、受賞スタジオが選ばれたのは2回目である。

 日本アカデミー賞は、米国や英国のアカデミー賞と異なり、ノミネート作品を設けていない。このため今回の発表は全て優秀賞での受賞作となる。
 今回選ばれた優秀作品は、日本アカデミー賞協会の会員の投票により選ばれている。さらに今回選ばれた優秀作品の中から再度投票を行い最優秀作品が決まる。この結果は、2月20日に行われる日本アカデミー賞授与式発表される。

日本アカデミー賞公式サイト http://www.japan-academy-prize.jp/ 《animeanime》