米国の映画賞レースのシーズンがいよいよ始まる。その中で一足早く、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞(the National Board of Review Awards)が発表された。 このうち長編アニメーション賞はディズニー/ピクサーによる『WALL・E/ウォーリー』が受賞した。アカデミー賞最有力とされる同作が、まずは目立ったかたちである。
今回『ウォーリー』は長編アニメーション部門だけでなく、NBA独特の賞である映画ベスト10作品(Top Ten Films)にも選ばれている。アニメーション作品が、実写映画に混ざってベスト10に選ばれるのは珍しい。 ベスト10には「バットマン」シリーズの最新作『ダークナイト』も選ばれている。派手なVFXのスーパーヒーローの映画もやはり、ベスト10に入ってくることはないから、人間に焦点をあてた『ダークナイト』の衝撃が伝わってくる。