宝島ワンダーネットが主催するデジタル・コミック大賞 2008は、11月10日に今年の受賞作品を発表した。デジタル・コミック大賞は、コミック部門、フラッシュアニメ部門、ライトノベル部門の3つに分けて、審査を行う。マンガ、アニメ、小説の3つの分野での新しい才能発掘を目指す。 しかし今回は3分野いずれも大賞はなく、コミック部門から準大賞2作品と審査員奨励賞1作品が選ばれコミック部門が上位を独占した。そのかわりに努力賞として、フラッシュアニメ部門から3作品、ライトノベル部門から1作品が選出されている。 コミック部門の準大賞は、意志を持つ家に住むことになった家族の珍騒動を描いた会長エナガさんの『我が家が一番!』と、独特のキャラクターデザインと色彩感覚で鋭いユーモアを繰り広げるイラスト屋カネコさんの『トン吉くんの不幸な1日』である。それぞれ賞金150万円が贈呈される。 また、この2作品と審査員奨励賞を受賞したタコさんの『チョップスティックマスターズ』、それに努力賞4作品は11月10日からデジタル・コミック大賞ホームページで紹介される。さらに宝島ワンダーネットが、運営するケータイコミックサイト「ワンコミ」でも作品が配信される予定となっている。 今回のアワードの審査員は、マンガ評論家伊藤剛さん、コミティア代表中村公彦さん、建築学者森川嘉一郎さん、小説家新城カズマさんらである。しかし、全部門大賞なし、3部門のうち2部門は主要な賞もなしという、審査にあたって厳しい選択眼が働いた。 デジタル・コミック大賞の受賞者は、宝島ワンダーネットのコミックサイト『ワンダーコミック』の有料コンテンツとして連載する新作タイトルを制作することを考えている。お金を払って提供出来るコンテンツという前提が、フラッシュアニメ部門とライトノベル部門での厳しい審査になったのかもしれない。 しかし、こうした審査姿勢は、新しいコンテンツを生みだすという姿勢では高く評価される。現在、ネットに限らずアニメ、マンガ、小説など、巷には無数のコンテストが溢れている。 それぞれのコンテストはいかに優れたクリエイターの応募を集めるかの競争になっている。一方で、こうしたコンテストはイベント、お祭りとして、コンテンツのレベルに関係なく受賞作品を数多く決定するケースも散見される。敢えて受賞作品を絞るデジタル・コミック大賞は、受賞作品のクオリティー維持を目指すという点で意義があるだろう。デジタル・コミック大賞2008 公式サイト /http://mcomic.jp/準大賞 『我が家が一番!』 会長エナガ(コミック部門) 『トン吉くんの不幸な1日』 イラスト屋カネコ(コミック部門)審査員奨励賞 『チョップスティックマスターズ』 タコ(コミック部門)努力賞 『Lupi-Luppar(ルピ-ルッパー)』 野澤一弥(フラッシュアニメ部門) 『元天デビラ』 kajisama(フラッシュアニメ部門) 『ダルダル人生道』 大山悠子(フラッシュアニメ部門) 『紅い雪の女王』 葦原骸吉(ライトノベル部門)
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