講談社「モーニング・ツー」全ページまるごと無料配信 3号連続で | アニメ!アニメ!

講談社「モーニング・ツー」全ページまるごと無料配信 3号連続で

 講談社は月刊マンガ雑誌「モーニング・ツー」の全ページを、3ヶ月間(3号)連続で無料公開する。これは、現在発売されている一つ前の号を無料お試し読みとし公開するものだ。
 「モーニング・ツー」15号が発売された10月22日から、公式サイト上で既に14号が公開され

ニュース
注目記事
 講談社は月刊マンガ雑誌「モーニング・ツー」の全ページを、3ヶ月間(3号)連続で無料公開する。これは、現在発売されている一つ前の号を無料お試し読みとし公開するものだ。
 「モーニング・ツー」15号が発売された10月22日から、公式サイト上で既に14号が公開されている。これはさらに16号が発売される11月22日には15号が無料公開、14号公開終了、12月22日には17号発売と16号の無料公開、15号の無料公開終了と順番に入れ替わって行く。

 「モーニング・ツー」は、週刊マンガ誌「モーニング」の兄弟誌として2006年に創刊された。「モーニング」と較べて、野心的で奇想天外な作品が多いのが特長となっている。新しいマンガ表現の実験の場という印象も強い。
 一方で、中村光さんの『聖☆おにいさん』、山下和美さんの『不思議な少年』などの人気作品も多く、現在最も注目されるマンガ雑誌のひとつとなっている。それだけに今回の全ページ無料配信はひとつの事件と言えるだろう。

 今回の無料配信の試みについて講談社のサイトでは、創刊から2年がたち雑誌としての評価は高いが、都心部以外では手に入らないことが多いためとしている。無料試し読みの配信で、より多くの人に連載作品を知らせようという意図があるようだ。
 今回の全ページ無料配信は、マンガ界の常識を破る試みである。しかし、現在発行しているひとつの前の号だけが閲覧可能というシステムは、テレビアニメで広がりつつあるテレビ放送とインターネットの連動配信と同じビジネスモデルとなっている。
 つまり、このモデルでは、前号の「モーニング・ツー」を購入出来なかった読者に対してはネットでストーリーをフォローする。一方、ネット作品を読んで続きが気になった場合は、新たな雑誌の購買に結びつくというわけである。

 ウェブサイト上のモーニング・ツー編集スタッフ一同のメッセージでは、ツーを無料で読んだ後は、そのお金で別の雑誌やマンガを買って欲しい、ツー以外にも面白い雑誌は沢山あり、よいマンガを見つけて欲しいとしている。
 マンガ雑誌が売れなくなっているこの時代に、その売行きは好調とされている「モーニング・ツー」が敢えて仕掛ける今回の試み、その行方は大きな関心を集めそうだ。

モーニング・ツー無料試し読み配信ページ
/http://kc.kodansha.co.jp/SEP/22226/01/free/index.html

講談社 /http://www.kodansha.co.jp/
講談社マンガ3誌総合サイト e-1day / http://www.e-1day.jp/
《animeanime》
【注目の記事】[PR]

特集