第21回東京国際映画祭が、10月18日から26日まで六本木と渋谷を会場に開催される。その東京国際映画祭のアニメーション部門animecs TIFFの上映作品のひとつが早くも明らかになった。 今回上映が決まったのは、山川吉樹監督の劇場アニメ『ヘルズエンジェルス』である。マンガ家ヒロモト森一さんが原作を担当したダークファンタジーだ。キャラクターデザインと総作画監督を、『キル・ビル』アニメパート監督や『サムライチャンプルー』などで知られる実力派アニメーター中澤一登さんが担当する。 さらにモンスターデザインを『仮面ライダー電王』などで知られる韮沢靖さんが映像化するなど、見所が多い作品である。 詳しい上映日程は今後発表されるが、既に世界初公開のワールドプレミアとなることが決定している。また、上映は英語字幕版となり、国際映画祭に相応しいインターナショナルなかたちでの公開となる。 アニメ制作は、クオリティの高い劇場アニメで定評のあるマッドハウスである。近年のマッドハウスの劇場映画は、『時をかける少女』や『パプリカ』など国際的に高い評価を受けたものが多い。それだけに、『ヘルズエンジェルス』にも大きな注目が集まるだろう。 『ヘルズエンジェルス』は、昨年も東京国際映画祭の上映作品に挙げられていたが、諸般の事情で上映前に取り下げられている。 しかし、今年3月に開催された東京国際アニメフェアでは、原作者のヒロモト森一さん、モンスターデザインの韮沢靖さん、主役の天鐘りんね役の福圓美里さんを迎えたトークショーも開催され製作が順調に進んでいる様子が伝えられた。今回は満を持しての上映となる。 東京国際アニメフェア以外では、作品内容についてこれまで多くを語られたことがなく、今回のワールドプレミアで作品世界が明らかになる。第21回東京国際映画祭 公式サイト /http://www.tiff-jp.net/ja/マッドハウス /http://www.madhouse.co.jp/当サイトの関連記事/「よなよなペンギン」「ヘルズエンジェルス」マッドがアニメフェアで紹介/マッド劇場作品「ヘルズエンジェルス」トークショー レポート『ヘルズエンジェルス』【スタッフ】監督: 山川吉樹企画: 丸山正雄原作: ヒロモト森一モンスターデザイン: 韮沢靖キャラクターデザイン・総作画監督: 中澤一登音響監督: たなかかずやアニメーション制作: マッドハウス【キャスト】天鐘りんね: 福圓美里九頭竜: 岸尾だいすけマリオ: 木内秀信りんねママ: 朴王路美(王路は本来は王編に路)ヘルヴィス: 立木文彦寮母: 野沢雅子
「東京国際映画祭」“日本のアニメ”の発信から、“世界のアニメ”を知る場所へ【藤津亮太のアニメの門V 第100回】 2023.11.8 Wed 11:30 11月1日、第36回東京国際映画祭が閉幕。昨年まではジャパニーズ…