8月6日、「08夏 ホビーメーカー合同流通展示会」が秋葉原のアキバスペース6.0で開催された。先日の「ワンダーフェスティバル 2008 夏」での発表を含めたフィギュアメーカー各社による新作の展示会である。 こちらはファンイベントのワンダーフェスティバルとは違い、商談スペースが置かれるなど、落ち着いた空間となっている。 参加メーカーは、オーガニック、グッドスマイルカンパニー、やまと、ユージン、トイズ・プランニングなど18社。この中からいくつか個性的なビジネスを行っているメーカーをピックアップする。 グッドスマイルカンパニーは、自社で人気シリーズの「ねんどろいど」の発売するほか、マックスファクトリーの人気シリーズ「figma」の販売を行うなど、自社で発売も行いながら多数のメーカーの流通販売も手がけている企業だ。 このほか、4月からニコニコ動画で配信していたWEBアニメの『ペンギン娘 はぁと』にも製作参加をしているなど、多角的な活動を行っている。 また、ブースにはGiftという新しいメーカーが委託していた。同社は、元ソリッドシアターの金子玄之氏が独立したメーカーで、グッドスマイルカンパニーに間借りをしているという。 第1弾『Fate/stay night』のセイバー(原型:戸田聡)が人気で、5月に発売したものが完売し、ワンダーフェスティバルで再販された。 「早く儲けて出て行けと言われています」と金子氏は笑う。今後はぬいぐるみやアクセサリーを作っていきたいそうだ。 やまと は『超時空要塞マクロス』の完全変形バルキリーが人気だ。このほか『装甲騎兵ボトムズ』などもあり、メカものが人気のメーカーだ。 そのメーカーがこの秋から新ブランド「MMB」を立ち上げる。MMBは「萌え燃えブロック」の意味で、美少女フィギュアと装甲車両のラインナップが用意されている。それぞれボールジョイントが使用されており、関節パーツや銃器などを付け替えることができる。 美少女フィギュアは「エンジェルデバイス」と名付けられたオリジナルのキャラクターで、着せ替えができるなど差別化を図っている。オリジナルキャラであることを生かした、小回りの利く展開を行っていきたいという。 レジーニャは、コスパのフィギュア・ドールの新ブランド。新シリーズ「ポートレートコレクション」では、従来のドールとは違い、PVCで作られたヘッドをドール素体に付け替えて楽しむ。 表情や髪型はフィギュア的で、コスチュームはドールのような着せ替えができる新しい遊び方ができる。商品はヘッドと胸像がセットになっている。また、コスパならではのクオリティの高いドール用のコスチュームも同梱し、ハイブリッドな楽しみ方を提案する。商品ラインナップは『D.C.II~ダ・カーポ2~ 』に加え、『To Heart2』のキャラクターも製作中だ。 取材して分かったのだが、どのメーカーも非常にユーザーの目線に立とうとし、製品を企画開発している。ほとんどのメーカーがブログを細かにつけていたり、イベントでのファンの質問に非常に丁寧に受け応えをして、マーケティングを行っている。 キャラクターフィギュアメーカーは、版権を取った後は原型師の個性に依るところが大きいと思われがちだ。しかし、企画段階でのファンのニーズの汲み取り、発売後の遊び方のプロモーションなどユーザーに密接な企業であることがよくわかる。(c)2008 高橋てつや(秋田書店)/南極財閥(c)TYPE-MOON (c)2008 YAMATO CO., LTD.(c)2005 CIRCUSグッドスマイルカンパニー /http://www.goodsmile.info/ Gift http://gift-gift.jp やまと /http://www.yamato-toys.com/index.html レジーニャ /http://www.resinya.com/
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