第2部の「CGアニメコンテスト20周年記念上映会 ― パーソナルCGアニメ20年の歴史 ―」は、PROJECT TEAM DoGA代表のかまたゆたか氏により上映と解説がなされた。かまた氏は、国内の商業アニメーション制作全般の状況を語った。 話の中では、国内のアニメーション制作の企画の多くがマンガを原作にしていることの延長上で、少人数での制作につながってくる話が興味深かった。アニメーションを少人数で制作する場合は、クリエイターとの向き合い方がマンガの制作に近いからである。クリエイターのオリジナル企画をそのままアニメーションにするケースが年々増加してきているのも頷ける。
後半ではDoGAの設立から今までの経緯を辿った。また、1985年にdacが制作した『INTO THE BLUE』から順に上映をし紹介をした。 コンテストが開始された1989年から90年代前半は理系、90年代後半は文系が加わってきたという。2000年以降は美大・芸大時代へ突入した。2000年の第12回に新海誠氏が『彼女と彼女の猫』でグランプリを受賞したことが転機になっているとも語る。個人レベルで商業作品に比肩するものを制作出来る人が現れるだろうという、コンテスト設立時当初の目的が新海氏の同作品で達成されたと述べた。 【真狩祐志】