「ポニョ」「スカイ・クロラ」ヴェネチア国際映画祭コンペ作品に | アニメ!アニメ!

「ポニョ」「スカイ・クロラ」ヴェネチア国際映画祭コンペ作品に

 7月29日、イタリアのヴェネチア国際映画祭実行委員会は、8月27日から9月6日まで開催される第65回ヴェネチア国際映画祭の公式上映作品を発表した。このうち金獅子賞を巡って争われるコンペティション部門の出品作に日本のアニメ映画2本『崖の上のポニョ』(宮崎駿監督

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 7月29日、イタリアのヴェネチア国際映画祭実行委員会は、8月27日から9月6日まで開催される第65回ヴェネチア国際映画祭の公式上映作品を発表した。このうち金獅子賞を巡って争われるコンペティション部門の出品作に日本のアニメ映画2本『崖の上のポニョ』(宮崎駿監督)と『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』(押井守監督)が含まれていることが明らかになった。
 ヴェネチア国際映画祭は、カンヌ、ベルリンと並ぶ世界3大映画祭として知られている。日本が誇るアニメーション映画の2大巨匠の最新作が、このヴェネチア国際映画祭のコンペティションに並んで登場することになる。

 コンペティション部門に今回選ばれたのは、世界各国から21作品、このうちアニメーション映画は日本からの2作品のみである。
 また、日本から出品には、このほか北野武監督の『アキレスと亀』の名前があがっており、合計3作品になる。日本映画に占めるアニメ作品の存在感をあらためて感じさせるラインナップになっている。

 宮崎駿監督は前作『ハウルの動く城』でも、ヴェネチア国際映画祭のコンペティションに出品している。この時には、映画技術の貢献を表彰するオゼッラ賞を受賞している。一方、押井守監督は、前作『イノセンス』をカンヌ国際映画祭でコンペティションに出品している。

 『スカイ・クロラ』の公式上映にあたっては、日本から押井守監督と主人公をつとめた草薙水素役の菊地凛子さん、函南優一役の加瀬亮さんがヴェネチアでレッドカーペットを歩く方向である。

コンペティションの出品にあたって押井守監督は、
「映画祭のコンペティション部門にノミネートされるということは、作品が「映画」として認められたという事であり、カンヌに続いて、ヴェネチア国際映画祭に招待されたということは、望外の喜びです。特に僕は、ヴェネチアという街が大好きなので……。このニュースをきっかけに、今週末に公開される「スカイ・クロラ」が、国内外に大きく羽ばたいてゆくことを、スタッフ共々、切に願っています。」と作品が世界の多くの人に観て貰えることを期待するコメントを寄せている。

菊地凛子さんは、
「 「バベル」でのカンヌに引き続き、ヴェネチア国際映画祭にも作品が出品されると聞き、驚くと共に、心から嬉しく思っています。監督と共に、レッドカーペットを歩く日がとても楽しみです。 「スカイ・クロラ」が、世界中の人々のもとに届くことを、心から願っています。」国際女優らしい風格のあるコメントを語っている。

また、宮崎駿監督も、8月31日に17時(現地時間)に行われる『崖の上のポニョ』の公式上映に参加する予定である。

宮崎監督は、
「リド島はとても素敵な場所です また あの道を 朝歩けるかと思うと とても うれしい わたし達の映画を気に入ってくれると うれしいです」とヴェネチアに再び訪れることへの喜びをコメントしている。
 
 出品されるのはどれも有力作品ばかり、受賞の行方は時代の流れや審査委員の感性にも左右されることも多い。しかし、日本のアニメ作品から何らかの受賞が出ることに期待したいところだ。金獅子賞をはじめとする各賞は9月6日に発表される。
 このほかコンペティション以外の公式出品では、河崎実監督の『ギララの逆襲/洞爺湖サミット危機一髪』が、Far East Film Festivaのコラボレーション企画として上映される。

ヴェネチア国際映画祭 /http://www.labiennale.org/it/cinema/

崖の上のポニョ /http://www.ghibli.jp/ponyo/
スカイ・クロラ The Sky Crawlers /http://sky.crawlers.jp/
アキレスと亀 /http://www.office-kitano.co.jp/akiresu/
《animeanime》
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