パリとロサンゼルスでアニメ・マンガ賞 ファン投票で決定 | アニメ!アニメ!

パリとロサンゼルスでアニメ・マンガ賞 ファン投票で決定

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 フランス・パリで7月3日から4日間にわたり開催されるジャパンエキスポ(Japan Expo)は、日本のマンガ、アニメ、音楽、ゲームを対象にしたジャパン・エキスポ・アワード(Japan Expo Awards)の実施と一般投票の開始を発表した。
 今回で3回目を迎えるジャパン・エキスポ・アワードは、アニメ・マンガの作品部門を中心に16部門から構成される。ノミネート作品はパッブリシャー(出版社、発売会社)からの推薦と専門家により選ばれており、ファン投票で各賞を決定する。

 同様の企画は、米国でアニメエキスポを運営する日本アニメーション振興会(The Society for the Promotion of Japanese Animation (SPJA))も行っている。こちらはSPJAインダストリーアワードと題している。
 こちらも主催側が選考したノミネート作品を、ファン投票で決定する方法が取られている。(投票は既に締め切られている) 米国とヨーロッパと距離は離れているが、ふたつの賞の類似点はほかにも多い。
 ジャパン・エキスポ・アワードが16部門、SPJAインダストリーアワードが21部門と対象部門の数が多いことや、その多くが作品ジャンルによって細かく分けられており、作品や声優、キャラクターを対象としたものになっている。ふたつの賞は、日本の賞で一般的なクリエイターの顕彰や功労といったことよりも、人気投票の側面が強くなっている。

 これにはヨーロッパや米国にとって、アニメやマンガが輸入品であることが影響していると考えられる。つまり、監督賞や脚本賞、キャラクターデザイナー賞などを設けても、受賞者が授賞式にクリエイターが参加する可能性が低い。作品賞であればパブリッシャーが、賞を受け取ることになるから賞としても見栄えがする。
 また、日本での作品のリリースと現地でのリリースの時期がしばしば大きくずれてしまうため、海外で受賞候補に挙がってもクリエイターの多くにとっては過去の作品になっている。これに実際のリリースと非合法での視聴のずれによるファンの意識のずれも加わるから、パブリッシャー中心の賞になるのは止むえない面もあるのだろう。
 しかし、これまでのところこうした賞がファンからの大きな支持を受けている、あるいは大きな権威を持っているとの話はあまり聞かない。

 実際に昨年2月に開催されたニューヨーク・コミコンでは、米国初の大規模なアニメ賞としてアメリカンアニメアワードを企画したがあまり成功しなかった。これは対象作品を現在発売されている作品全てとしたことから、選考が混乱するなどしたためである。
 今年は4月に行われた第2回NYコミコンではこの企画は継続されておらず、同じ運営者が開催する今年ニューヨークアニメフェスティバルでも、同様の企画はあがっていない。

ジャパン・エキスポ・アワード
/http://www.japan-expo.com/je_awards.html
SPJAインダストリーアワード
/http://www.anime-expo.org/2008/03/27/society-for-the-promotion-of-japanese-animation-announces-spja-industry-award-finalists-at-tokyo-international-anime-fair/
《animeanime》
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