沖浦啓之氏は日本を代表するアニメーターの一人である。特に『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』、『イノセンス』のキャラクターデザインと作画監督の仕事はよく知られている。 しかし、2000年にキャラクターデザインだけでなく監督も行った『人狼 JIN-ROH』は、国内的だけでなく海外でも高く評価されている。こうした評価にもかかわらず、これまで長い間、演出を行ってこなかった沖浦氏の監督作品ということで高い注目を浴びることになりそうだ。
この作品が映画なのかテレビシリーズなのかは明かされていない。しかし、第2回監督作品として監督の名前を全面出していること、特定の作品のための原画マン募集であることから映画かそれに準じた作品とみられる。 プロダクション I.Gは既に、『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』の後も継続的に劇場映画を製作する方針としているから、そうした作品のひとつの可能性が高い。 また、作品がファミリー層向け、現代劇のファンタジーとされているが、プロダクション I.Gはこれまでファミリー層向けの劇場映画はほとんど手がけことがない。こちらも大きな関心を呼びそうだ。