アヌシー映画祭 劇場映画部門「エクスマキナ」「ピアノの森」ノミネート | アニメ!アニメ!

アヌシー映画祭 劇場映画部門「エクスマキナ」「ピアノの森」ノミネート

 6月9日から14日までフランスで開催されるアヌシー国際アニメーション映画祭は、長編アニメーション映画コンペティション部門9作品を発表した。
 このなかに日本の荒牧伸志監督の『EX MACHINA-エクスマキナ-』と小島正幸監督の『ピアノの森』の2作品が含まれている。

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 6月9日から14日までフランスで開催されるアヌシー国際アニメーション映画祭は、長編アニメーション映画コンペティション部門9作品を発表した。
 このなかに日本の荒牧伸志監督の『EX MACHINA-エクスマキナ-』と小島正幸監督の『ピアノの森』の2作品が含まれている。他の7作品ととともに大賞にあたるクリスタル賞と審査員特別賞、観客賞を競うことになる。

 『エクスマキナ』は3Dアニメーションの技術を屈指したSFアクション映画、世界的なヒットになった『アップルシード』の続編である。しかし、アート色の強いアヌシーでのコンペティション部門への公式出品は驚きであるとともに、近年のアヌシーの変化を感じさせる。
 また『ピアノの森』は一色まことさんの人気マンガを原作としている。ピアノに惹かれる主人公たちの青春を描き出し、映画で登場するピアノ音楽を世界的なピアニストであるウラディーミル・アシュケナージさんが担当したことで話題を呼んだ。

 アヌシー国際アニメーション映画祭は世界で最も古く、名前を知られたアニメーション映画祭である。その長編アニメーション部門には毎年、日本アニメも公式出品に選ばれている。
 このほかの今年の出品作はヨ-ロッパと米国の作品で、2Dやストップモーション、3Dアニメーションと多彩なラインナップとなっている。出品作の多様性が意識されているようだ。

 アヌシーはこれまでアートアニメーションを中心とした映画祭とみなされることが多かった。しかし、近年はより総合的なアニメーションフェスティバルに変化している。既に、アニメーション映画やテレビ番組のトレードショーMIFAが大きな成功をしている。
 昨年は、長編アニメーション部門を大幅に強化し、公式出品作の拡大、エンタテイメント作品の上映を増やした。そうしたなか昨年は、新しく設けられた長編映画特別賞を日本の『時をかける少女』(監督:細田守)が受賞している。今年も日本の2作品の活躍を期待したいところだ。 

 また、昨年はコンペティションに選ばれなかったが広く紹介する必要があるとして公式上映を行ったパノラマ部門が今年はなくなった。
 新たにアウト・オブ・コンペテイション部門が設置される。こちらのプログラムは後日発表される。

アヌシー国際アニメーション映画祭 
/http://www.annecy.org/home/index.php?Page_ID=2

EX MACHINA-エクスマキナ- 公式サイト /http://www.exmachina.jp/
ピアノの森 公式サイト /http://www.piano-movie.jp/

【アヌシー国際アニメーション映画祭】
(長編アニメーション・コンペティション部門公式出品作品)

「EX MACHINA-エクスマキナ-」
 荒牧伸志 (日本)
「ドラゴンハンター:Chasseurs de dragons」 
 Guillaume IVERNEL、Arthur QWAK (フランス、ドイツ、ルクセンブルグ)
「3人の泥棒: Die Drei Räuber」
 Hayo FREITAG (ドイツ)
「Idiots & Angels」
 Bill PLYMPTON (米国)
「夜想曲: Nocturna」
 Adria GARCIA、Victor MALDONADO (スペイン、フランス)
「夜の恐怖: Peur(s) du noir」
 オムニバス (フランス)
「ピアノの森」
 小島正幸(日本)
「シータはブルースを歌う: Sita Sings the Blues」
 Nina PALEY  (米国)
「ゴーウエスト、ラッキー・ルークの冒険: Tous à l'Ouest, une aventure de Lucky Luke」
 Olivier JEAN-MARIE (フランス)

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