Newtype USA 後継雑誌は脱日本アニメか? | アニメ!アニメ!

Newtype USA 後継雑誌は脱日本アニメか?

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 2008年1月に米国でNewtype USAの発行をするADヴィジョン(ADV)が、2月を最後に「Newtype」の名前のついた雑誌発行を終了することが明らかになっている。
 一方でADVは、日本のNewtypeからのライセンスなしで、後継雑誌「PiQ」を創刊予定ともされている。しかし今回のNewtype USA発行終了と新雑誌創刊は、ADVからは正式な発表がなく、後継雑誌の内容もこれまで知られていない。

 カナダ・トロントにある大手コミックス書店The beguilingのオーナーのクリストファー・ブッチャー氏は自身のブログ「Comics212」で、ADVから送られてきたメディア・キットから新雑誌PiQの内容を紹介している。
 ブッチャー氏によれば、新雑誌は単に名前が変わるだけでなく、全く別の雑誌だという。雑誌のサイズは小さくなり、薄くなる。同時に価格も安くなり、Newtype USAにセットにされていた無料DVDはなくなる。さらにアニメは全体の記事の20%程度になり、替わりにゲームやアメコミ・マンガ、ジャンル映画などが扱われる。

 同氏がブログで紹介するPiQの表紙の絵柄は、日本では昨年秋に公開された『エクスマキナ』である。これまで『コードギアス』や『ガンダム』、『ハルヒ』などを紹介してきたNewtype USAがあまり扱わなかったタイプの作品だ。
 また特徴的なのは表紙のイメージがアメリカの映画やSF、ゲームの雑誌、サイトでしばしば見られる黒を基調としたものに変わっていることである。これもこれまでの白を基調としたNewtype USAのデザインと対照的である。
 さらに取り扱い作品には『らきすた』や『コードギアス』と並んで、『Heroes』、『LOST』、『宇宙空母ギャラクチカ』などの名前がある。脱日本アニメ、アメリカコンテンツ重視が感じられる。

 「Comics212」は、ADVがPiQの当初の発行部数を10万部とし、年末までに15万部を目指していることも紹介している。これは現在のNewtype USAの実売数をだいぶ上回るから、新雑誌で新たな顧客の開拓も目指すことになる。
 米国にはNewtype USA以外に、Anime InsiderとOtaku USAの主要アニメ雑誌があり、実売数でも競り合っている。しかし、Anime Insiderはアニメ分野により深く特化する傾向があり、Otaku USAはアニメだけでないマンガやフィギュア、J-POP、ファッションなど日本のポップカルチャーに特化している。
 PiQはこうした2誌とは異なり、アメリカのギークなカルチャーやファンにウィングを広げることを目指す。

 米国のアニメ関連メディアの報道によれば、先週ADVはこれまで全米各地の学校などに提供していたアニメクラブのサポートプログラムの休止を発表している。さらに昨年12月には、「ANIME NETWORK」の名前で運営する有線のアニメ専門チャンネルのサービス停止、オンデマンド配信への特化も決定している。一方で、インターネットを利用したアニメ配信には積極的に取り組んでいる。
 こうした急激なビジネスの方向転換は、過去一年間で進んだ北米のアニメビジネスの環境変化が影響していると見られる。ADVの現在の方向性は、ネットを使ったインタラクティブな番組配信ビジネス展開や、日本アニメコンテンツのみへの依存からの脱却である。

Comics212  /http://comics212.net/
/First Look: ADV’s new PiQ Magazine Media/Vendor Kit

(情報元:ComiPress /http://comipress.com/
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