ザ・シンプソンズMOVIE 「声優変更を考える会」イベントで経緯発表 | アニメ!アニメ!

ザ・シンプソンズMOVIE 「声優変更を考える会」イベントで経緯発表

イベント・レポート

 12月2日、「ザ・シンプソンズ ファンの集い」が新宿のトークライブハウスのロフトプラスワンで行われた。
 イベントには、「映画版『ザ・シンプソンズ』声優変更を考える会」がゲストで登場し、DVDでのオリジナルキャストの収録をとりつけるまでの経緯について説明を行った。

 同会は人気アニメ『ザ・シンプソンズ』の劇場版において、テレビシリーズのメインキャストが変更されたことについて、オリジナルキャストの復帰を求めており、ファンの声を集約するのに主導的な役割を果たした団体である。司会は、ライターでシンプソンズファンである葉山霄さんが行った。
 同会の代表を務めるSERIZOさんは大のシンプソンズフリークで、8月の映画版声優発表を受けて、それまでブログ運営の経験はなかったが、何かオピニオンを発表する場としてブログ「映画版『ザ・シンプソンズ』声優変更に反対するBLOG」を立ち上げた。これに呼応したファンが集い、「反対する会」が発足した。

 会は、似た事例として『ホテル・ルワンダ』という映画の上映署名運動を参考にしたという。1994年にルワンダで起こった大量虐殺事件を背景としたこの作品は、アカデミー賞3部門ノミネートにも関わらず、国内では配給する会社がなく、あわやお蔵入りという状況だった。上映を求めるファンはウェブサイトでこの映画の魅力を伝え、署名運動を行い、最終的に約5000人分の署名を集めた。
 日本で未公開の映画がこれだけの署名を集めることを重視した配給会社は上映を決定した。映画は単館上映から全国に広がり、各地で満員となる成功を収めた。

 会の目的はファンからの署名を集め、「声優変更に反対するファンの意向を20世紀FOXに正式に伝える」 窓口になること、および「テレビ版オリジナルキャストによる日本語吹き替え版製作を求める」ことであった。
 会のメンバーに映画関係者にコネクションを持つ人間はおらず、ひたすらブログ上で意見を発表し、ファンの気持ちを伝えていった。9月、映画を配給する20世紀FOX映画から接触があり、公開質問状を渡すとともにファンの意見を伝えることになる。

 また、「決起集会」の時を境に、ポジティブな方向性で活動を行い、映画会社とファンとの利害一致を見つけるために「考える会」に名称を変更する。9月以降、声優変更についての違和感は大手週刊誌をはじめ映画雑誌、カルチャー誌など各所から意見が挙がっていった。
 雑誌・映画秘宝でシンプソンズの特集記事を書いたアメリカTVライターの池田敏さんは「こうしたファンの動きに、20世紀FOX映画が危機感を持ったのではないか」と分析をする。

 10月30日に、メインキャストの一城みゆ希さんのブログ上で、テレビオリジナルキャストによるビデオ・DVD版の制作が発表された。DVD版での復帰は規定路線と見る動きもあるようだが、実は全然そのようなことはなく、中でも大平透さんはホーマーを2度と演じないつもりだったが、ファンの運動を知ってDVDへの出演依頼を引き受けたと会にコメントを寄せている。
 
 『ザ・シンプソンズMOVIE』は12月15日から公開されるが、字幕版のフィルムは2本しか存在せず、東京の六本木とお台場の2箇所でしか見ることはできない。
 会は、20世紀FOX映画にmixiの登録者のシンプソンズファン調査データとネットアンケートの結果から割り出したマーケティングデータを提出し、全国のシンプソンズファンに向けて、字幕版のフィルムの巡業と、オリジナルキャストによる興行を求めていくとしている。また、シンプソンズの製作会社グレーシー・フィルム社長リチャード・サカイの友人である日本人俳優に接触し、サカイ氏に直接日本のファンの声を届ける活動も始めている。

 同会は年末をもって「考える会」から「応援する会」(仮称)に名称を変更する。今後は関連商品のテレビCMによる全国的な知名度の高まりを利用し、地上波放送を望む声を伝えていきたいと語った。
【日詰明嘉】

「ザ・シンプソンズ MOVIE」公式サイト 
/http://movies.foxjapan.com/simpsons/

FOXチャンネル(日本)
/http://www.foxjapan.com/tv/bangumi/the_simpsons/contents.html

映画版「ザ・シンプソンズ」声優変更を考える会のBLOG
/http://d.hatena.ne.jp/SERIZO/
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