2008年1月ノイタミナ枠で「墓場鬼太郎」を放映

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 東映アニメーションは、新作アニメ企画『墓場鬼太郎』を2008年1月からフジテレビのノイタミナ枠などで放映することを公式サイトで明らかにした。
 『墓場鬼太郎』は、既に同社がアニメ制作を行いフジテレビ系で放映している『ゲゲゲの鬼太郎』と同様に水木しげるさんが原作を描いている。『ゲゲゲの鬼太郎』の基になった作品で、鬼太郎や目玉親父、ねずみ男といった御馴染みのメンバーが登場する。

 『墓場鬼太郎』が『ゲゲゲの鬼太郎』と異なるのは、『ゲゲゲの~』では鬼太郎が人間の味方という面が強いのに対して、『墓場~』のほうではややシニカルで人間に対しても冷ややかな点である。
 大人向けのアニメを目指すノイタミナ枠では、『墓場鬼太郎』のこうしたより複雑で冷ややかな感じに焦点があたることになりそうだ。

 今回の試みで興味深いのは、フジテレビは子供向けの『ゲゲゲの鬼太郎』と『墓場鬼太郎』を同時期に放映することである。子供向けと大人向けを同時に展開することで、東映アニメとフジテレビが『鬼太郎』の世代を超えたナショナルブランド化を目指す様子が感じられる。
 東映アニメにはこの2つのテレビアニメのほかにCGアニメの劇場映画『KITARO the Movie』の計画もあるから、今後も『鬼太郎』ブランドは広く展開して行くことが考えられる。

 さらに『墓場鬼太郎』は、東映アニメが事業多角化の一環の大人市場の開拓としても注目される。同社は近年、新しい映像表現「画ニメ」や『聖闘志星矢』OVA、劇場版『CLANNAD』などヤング層をターゲッットしたアニメ作品展開など、従来の得意としていたキッズ市場依存からの脱却を目指す戦略を進めている。
 そのなかで最も成功したものが、ノイタミナ枠で放映された『怪 〜ayakashi〜』と『モノノ怪』である。両作品はアニメファン以外の広い層にリーチすることで好視聴率を獲得しただけでなく、映像作品としても高い評価を受けた。昨年放映された『AYAKASHI』は、既に海外の多くのアニメーション映画祭のコンペティションにも公式出品されている。
 『墓場鬼太郎』のアニメ企画は、東映アニメの変化と戦略を考えるうえで見落とすことの出来ない作品であるだろう。

「墓場鬼太郎」公式サイト /http://www.toei-anim.co.jp/tv/hakaba/

東映アニメーション /http://www.toei-anim.co.jp/
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