ICv2ランキング07年第3四半期 アフロサムライ 1位を読む | アニメ!アニメ!

ICv2ランキング07年第3四半期 アフロサムライ 1位を読む

レビュー そのほか

 アメリカのポッカルチャー業界情報誌「ICv2」が2007年の第3四半期(7~9月)のアメリカにおけるDVDのトップテンを発表した。
 それによると第1位に輝いたのは『アフロサムライ』である。同作は、元々アメリカ市場向けに作られた作品であるが(当サイトインタビュー記事参照 /http://www.animeanime.jp/interview/aflo1.html)、いわゆる「日本アニメファン」だけに向けたものではない。

 メディアで報道されているように、日本のアニメはこの10年間かかって、相当アメリカ人社会に溶け込んでいった。しかし、それに対してキッズやナードの物であるという印象は根強い。
 それゆえ、商品を扱う流通もウォルマート、ベストバイといった量販店かマニアショップというのが日本アニメの販売チャネルである。
 『アフロサムライ』はそうした事態についてブランディングから打開した。彼らは、MTVの子会社である「スパイクTV」を放送枠として選択した。この局で放送するものは、アメリカの都会的な若者にとってファッショナブルでクールな文化として扱われるのである。

 この作品がパイロット版の段階で、サミュエル・L・ジャクソンの目に留まったことも幸いし、彼が自ら声の主演とプロデューサーを買って出た。サミュエルの活躍、とりわけ『スターウォーズ エピソード1、2、3』での好演は人種を問わず多く受け入れられたという。
 これらにより、『アフロサムライ』は、メインカルチャーに割っていくことが可能となったわけである。HMVやヴァージンメガストアなどでも特集を組まれ、店舗で棚を大きく取られ、数多の日本アニメの中に埋没されることなく、販売され評価されたのである。

 同作の木崎監督は、企画自体はサムライとアフロでアメリカ人受けすることは認めつつも、作品内容をローカライズすることはなかったという。彼のチームが制作し、同じくアメリカでヒットした『バジリスク』とはアクションスタイルこそ違うものの、自然体で制作したという。
 このように、、スタッフが本気で取り組んだマニア向けにカテゴライズされうる作品でもブランディングをきちんと行い、人目に届けることができれば、受け入れられると証明した点で、今回のランキング結果は非常に興味深い。
【日詰明嘉】

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《animeanime》
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